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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話2078《SDGsにも通じる日本人のしとやかさ。どうすれば身につく?》

2021年11月15日

テーマ:マナーの心得

コラムカテゴリ:くらし

おしとやかになるにはいろいろな方法がありますが、心がけ次第で比較的簡単に身に付きます。
いくつかポイントを挙げてみます。

●一回一動作の勧め
礼儀作法の世界には「一回一動作」があります。
認知症予防体操には「…ながら運動」がありますが、これとは正反対です。
つまり動作を重複しないで、一つ一つの動作を、心を込めて、丁寧に行うことです。

例えばお辞儀をする時も、頭を下げながら「よろしくお願いします」は言葉と動作が重複します。だから姿勢を正し「よろしくお願いします」と言葉を発した後に、丁寧に頭を下げるわけです。

前者は「同時礼」、後者は「分離礼」と言いますが、分離令の方がより丁寧ですね。
また食事をしながら新聞を読まない、スマホを操作しながら運転しないなど「…ながら運動」は感心しません。

詳しくは《マナーうんちく話553「和の作法と一回一動作」》をご覧ください。


●美しい食べ方の勧め
古今東西「生きることは食べること」ですから、食事の在り方はとても大切です。
今「働き方改革」などといわれ、仕事の在り方がいろいろ変化しているようですが、いずれにせよ「食べるために働いている」わけですから、極力食事は大切にして下さい。

欲を言えば「賢くて美しい食べ方」を心がけて下さい。
洋食も和食も姿勢が大事です。
さらにおいしく、楽しく召し上がって下さいね。
感謝の気持ちや「周囲」への配慮も心がけて下さい。
周囲とは食材、料理を作ってくれた人、サービスしてくれた人、同席の人などです。

●「和顔愛語」の勧め
笑顔で思いやりの言葉が添えられればいいですね。
《マナーうんちく話494「和顔愛語」》を参考にして下さい。

●「謙虚」の勧め
気位は高く持っていただきたいですが、横柄な態度は特に控えて下さいね。
出来れば一歩下がって相手をたてる気持ちの「ゆとり」があればいいでしょう。
ただし国際社会では通じないこともあります。
臨機応変に対応してください。


●「思いやりの心」
思いやりとは「相手に不快感を与えない」そして「相手に好感を与える」という二つの側面を有していますが、人の悪口はもってのほかです。
ハラスメントもしかりです。
極力好感度を上げるよう心掛けて下さい。

またお金の話もほどほどに。
そして下の者に対して優しく接してください。
上にばかり忖度して、下に冷たく当たることはやめて下さいね。

●「習い事」の勧め
江戸時代に人気があった「好色一代女」は有名ですが、江戸時代の理想の女性像は「和歌」「琴」「三味線」「華道」「茶の湯」ができ、文字や手紙が書けることにあったようです。

今は当時とは比べ物にならないくらい沢山のメニューがあります。
好きなもの、没頭できるもの、人に教えることができるものがあればなおいいですね。
酒も適当にたしなめた方がいいでしょう。

●教養を身につけてください
「才色兼備」を目指す必要はないと思いますが、生涯学習は人生百歳時代を豊かに生きる上で、とても大切な要素です。
偏差値の高い学校というわけではありません。
むしろ雑学をしっかり身につけて下さい。

●見た目を大切にしてください
オシャレを楽しんでください。
おしとやかなイメージや清潔感は大事にして下さい。
着物の着こなしができれば嬉しいですね。

明治になって体制が大きく変わり、誰でも教育を受ける機会が増え、それにつれ社会で活躍する女性が大幅に増加しました。

ちなみに明治になって尋常小学校、尋常高等小学校、そして高等女学校が設立され、多くの女性が教育を受けましたが、そこの教科の中に「作法」が取り入れられています。

美しい箸の持ち方、履き物の脱ぎ方・揃え方、立礼や座礼と中心としたお辞儀の仕方、座布団の座り方、さらには生け花や茶の湯まで習ったわけですが、学校でこのような知識や振る舞いを身に付ければ、結婚して家庭をもって母親になっても、子どもにきちんと教えることができます。

残念ながら大戦終了後の教育は大幅に変わり、これらの教科は義務教育からなくなりました。

時代の流れだと言ってしまえばそれまでですが、あまりにも勿体ない気がしてなりません。家庭でも学校でも素敵なマナーを子どもに教えられる大人がいなくなっている現実は、先進国として実に寂しい限りだと思うのですが・・・。

今は女性の役割や生き方働き方などが大きく変化し、従来の価値観は通じなくなりました。しかしデジタル化のマナーと同じように、これぞといった基準は定まっていません。

女性が高い教養を身に着け社会で活躍することは素晴らしいことです。
そして自己主張や権利ばかり主張するのではなく、思いやりの心や優しさを発揮していただきたいものです。

現在全世界の共通の課題をしてSDGsが大きく浮上していますが、様々な課題の中で生き方が問われます。

日本人ならではの「しとやかさ」はそれに十分答えられると思っています。

この記事を書いたプロ

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