マナーうんちく話90≪懐紙の優雅な使い方≫
地域貢献の一助になれば!との思いで、ボランティアで始めた地域密着・全員参加型の多彩な講座も10年が過ぎました。
そのおかげで大変多くの方々と素晴らしいご縁をいただき、大変感謝しています。
さらに果物農家の方も多いので、旬の果物をいただくことが多々あります。
とてもありがたいことですが、今年も、もぎたての桃や栗やイチジク、そしてブドウを沢山頂戴しました。
それぞれいろいろな品種があり、それらがおいしく味わえることは、とても贅沢なことで、果物王国のありがたさが身に沁みます。
さらに我が家の畑では秋ナス、オクラ、カボチャ、つる紫、モロヘア、クウシンサイ、サツマイモ、春菊、枝豆などが勢ぞろいです。
田舎はしゃれたレストランも娯楽施設もなく、交通の便も大変悪いのですが、反面都会では味わえない、いい面もたくさんあるので、やはり住めば都ですね。
ところで日本の食料自給率は、先進国では最下位クラスですが、世界各国から様々なものを輸入し、現在は食材には大変恵まれています。
しかし昔はそうは参りません。
秋になると多くの食べ物が市場に出回りますが、保存技術はよくありません。
だからとれたてのものを、その時期に美味しく頂くいただく習慣がありました。
幸いにも秋になると夏バテも回復し、食欲が増してきます。
さらに厳しい冬に備え、カロリーを蓄積しておくことも必要です。
だから「食欲の秋」と呼ばれるようになったわけですね。
ただ、折角の御馳走にありつけても「黙食」「マスク会食」では楽しくありません。
出来る範囲で「楽しい食卓」を回復したいものです。
今回は、これまで《マナーうんちく話》で触れた内容の中から、和食に関して、いくつかテーマを選びましたので、テーブルマナーの腕試しに挑戦していただきたいと思います。
少し難しいかもしれませんが、食欲の秋がより充実してくるでしょう。
マナー講師の方も是非どうぞ。
解説は次回に回します。
①テーブルマナーは食べるという行為に「心の美しさ」を加味したものといわれますが、ここでの心の美しさとは具体的にどのようなことだと思いますか?
思いつくことをすべて書いてみて下さい。
②結納の儀式や結婚式には昔から「蛤の吸い物」や「鯛のオカシラツキ」が供されましたが、その理由を書いて下さい。
また吸い物や鯛のオカシラツキを食す作法に自信がありますか?
〇蛤の吸い物が供される理由
〇タイのオカシラツキが供される理由
〇タイの「オカシラ」を漢字で書いて下さい
〇蛤の吸い物のいただき方
〇タイのオカシラのいただき方
〇一匹丸ごとの魚を食べる時には洋食でも和食でもひっくり返さないで戴きます。その理由は?洋食と和食では理由が異なります。すべて答えて下さい。
③和食の作法は「箸に始まり箸に終わる」といわれますが、では「美しい箸使い」から得られる効能を思いつくまま書いて下さい。
④日本では昔から結婚式には「赤飯」がつきものでしたが、なぜ赤飯が供されるのか?その理由を書いて下さい。
⑤「子どもが嫌いなものは無理して食べさせる必要はない」。
様々な考え方がありますが、あなたはどう思いますか?