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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話2068《実りの秋は祭りの秋!豊かな食生活に感謝したい10月》

2021年10月1日

テーマ:マナーの心得

コラムカテゴリ:くらし

すっかり暑さも和らぎ、空気が澄んで、天高く絶好の季節になりました。
昔から読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋と言われますが「食欲の秋」も大きな楽しみの一つですね。

栄養価の高い旬の食べ物を上手に取り込んで健康に役立てたいところですが、長引く自粛生活で血糖値が上昇した人が急激に増えたとか・・・。
適度な運動も心がけたいものです。

そして食欲の秋こそ《マナーうんちく話》で何度も触れました「楽しい食卓」「賢い食卓」を実践してくださいね。

また10月は「秋祭り」の多い季節です。

日本には一年を通じ数十万ともいわれる多彩な祭りがありますが、それぞれ目的を有しています。

南北に細長く、稲作を中心とした農耕文化で栄え、四季が明確に分かれている日本の祭りは、地域色、季節感が凝縮されています。
また米作りとも深い関りがあります。

春は田の神様をお迎えし「田植え」をし、豊作を祈願します。
早乙女が活躍しますね。

夏になれば高温多湿になり稲の大敵である害虫が発生します。
だから夏の祭りは疫病退散の願いが込められているわけです。

秋は実りの季節、収穫の季節ですから、秋祭りは神様に豊作の感謝をします。

このように日本の祭りは「祈り」「願い」「感謝」の気持ちが込められており、生きる思いが詰まっています。

さらに地域における触れ合いの場であり、絆を深める行事でもあるわけです。

ところで祭りの際にはお神輿が活躍しますが、神様が鎮座される「御神輿」をみんなで担ぎ、神社から地域を巡行し、地域に蓄積した災いを払っていただき、また元の場所にお帰り戴くスタイルは、とてもユニークです。

世界屈指の美食の国になり、飽食の国になった今の日本では想像できないかもしれませんが、古今東西「生きることは食べること」です。

特に昔は米の出来・不出来が直接命にかかわっていたので、祭りに込められた先人の思いは大変なものがあったと思います。

ちなみに長い歴史の中で人類は常に飢餓との戦いで、世界中には今でも飢えに苦しんでいる人は10億人近くいるといわれています。

日本でも戦後間もない頃は食料不足で、「夏の七草」には食用の草もありました。

米作りは人の努力だけでは無理です。
天候や虫などの影響も多大です。
苦労が多いだけに、豊作を迎えた秋の喜びは大きく、人々は何度も何度も神様に感謝したわけです。

また節目・節目の季節にも、礼をつくして、祈りと感謝の気持ちをささげてきたのでしょう。

このような気持ちが功を奏し、日本が礼節の国になり、さらに「もったいない文化」「もてなしの文化」の礎になったといっても過言ではないでしょう。

秋祭りの神輿を眺めながら、収穫を喜び、感謝の気持ちをささげてきたわけが理解できる気がします。

今年は長引くコロナで中止、あるいは神事のみの地域も多いのではないでしょうか。
残念ですが、収穫に対して感謝の気持ちだけは忘れないようにしたいものです。

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