マナーうんちく話2007《コロナで参拝の作法も変わった。どうする?》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:歳時記のマナー

クリスマスイブが過ぎたら日本中が迎春準備で急に忙しくなります。

もともと日本では12月13日は「正月事始め」といって、この日から正月の準備が始まるわけですが、今では年末最大イベントがクリスマスになったので、クリスマスイブが過ぎてからになりましたね・・・。

ちなみに日本の年中行事の数は世界屈指といわれますが、その多くは神道に関係があります。

クリスマスイブのように大規模ではないにせよ、出産、初節句、七五三、入学、結婚、長寿まで、さらに四季を祝う行事、初詣などなど長い人生の節目にお宮参りする機会は多々あります。

その際、しきたりや作法をきちんと守って参拝することで、より神様とのご縁が深まると思うのですが、如何でしょうか。

今年は新型ウイルスの影響でお参りの仕方が大幅に変わりました。
例えばマスクは込み合う場所では、たとえ神前であれ必須となりました。
このような時期だから当然だと思います。

ただ、いかなる場合でも大切にしたいのは参拝の前に心と体を清め、安らかな気持ちでお参りしていただきたいものです。

そのうえで、周囲の状況を踏まえ柔軟に対応したらいいのではないでしょうか。

神社についたら、神様と人との領域である「鳥居」の前で一礼します。

その後参道の端を通り、手水舎で柄杓を右手でもって手と口を順にすすぎます。心と体を清めるわけですね。ただし口をすすぐときは直接柄杓を口に付けるのではなく、いったん手のひらに水を受けます。

それから静かに口に含み、静かに吐き出せばいいでしょう。
上を向いてうがいをするのをよく見かけますが感心しません。

今年は「手水舎」の使用ができないところも多いと思いますが、そんなときにはウエットティッシュなどを利用すればいいでしょう。
とにかく清めるという行為は大切にしたいですね。

その後神前に進み御賽銭を納めます。
さらに軽くお辞儀をし(1礼)、鈴を鳴らしてください。
今年は電子決済になっているところもあるようですね。

それから背筋を伸ばし、手を両側の足に添えて、深いお辞儀を2回行います。
これが「2拝」です。

次に手を胸の高さで手を2度打ちます。
「2拍手」です。

両手を合わせて神様に感謝や願い事を唱え、深いお辞儀を1回(1礼)します。

お寺の場合は神社ほど厳格な作法はないようですが、異なる点は拍手ではなく、手を合わすことです。
お辞儀と手を合わすことを大切にして下さいね。

出入りする際、寺院の門である「山門」をくぐる時にも、手を合わせて軽く1礼してくださいね。

ちなみに日本の礼法では立礼と座礼がありますが、いずれも神様・仏様に対して心を込めて深いお辞儀を心がけて頂きたいと思います。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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