マナーうんちく話1959《夏のエネルギーを取り込み、今後の生き方を考える6月》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

自粛要請が解除になりましたが、6月1日は冬服から夏服に変える「衣替え」です。

制服がある学校では一斉に清々しい服装に代わり、夏が来たことを実感させてくれますが、衣替えは日本独特の風習で平安時代から続いています。

四季を有する国の先人は、その季節にふさわしい衣服をまとい、季節に忠実に寄り添って、暮らしにメリハリをつけることで、気分を切り替えたわけですね・・・。

これから暑い日が続きますが、「暑さ」は夏の象徴です。
暑さを上手にしのぎ、あるいは暑さを活かして日本の夏を味わいたいものです。

また真夏に近づくこの時期は、すべてがエネルギッシュで運気が上昇しているので、夏という季節に同化して運を取り込むのもお勧めです。

6月5日は二十四節気の一つ「芒種」です。
多くの地域で田植えが始まるわけですが、田植えは昔から農家にとっては一大イベントです。

今は機械化が進んでいるとはいえ、手間暇もかかるし、田植え後の管理も必要です。
コロナ禍でオンラインの仕事が推奨されていますが、オンラインで米は作れません。

そして6月は梅の実が熟し、雨の季節を迎えます。
梅の実が熟す頃に降る長雨だから「梅雨」と表現されますが、もとは「黴雨」です。
コロナ対策と共に、黴対策や食中毒にもご用心くださいね。

梅雨のさなかに迎えるのが「夏至」です。
一年で一番昼が長く、夜が短くなる日で冬至の逆の日ですが、夏至が過ぎたらいよいよ真夏のリズムになります。水分補給と共に自然のリズムに合わせ、旬のものをしっかり頂くのもお勧めです。

加えて最近ではすっかりおなじみになりましたが、飲む点滴といわれる「甘酒」での栄養補給もいいと思います。

もともと甘酒は「夏の季語」で、江戸時代には夏になると甘酒売りが多くやってきて江戸の町人も気軽に楽しんでいたといわれていますが、最近はスーパーで多くの種類が出回っています。

コロナ禍で免疫力アップが話題になるとともに、おうち時間が長くなっているので、手作り甘酒もお勧めです。簡単に作れて年中楽しめる栄養ドリンクです。

色々作り方があると思いますが、我が家は普通の米ともち米を6対4の割合のものを炊飯器で炊き、炊きあがったら人肌にさまし、それに麹を加えて搗きます。
それを約7時間保温して出来上がりです。意外においしいです。

いずれにせよコロナ禍で始めて迎える夏です。
例年よりさらに厳しくなりそうですが、くれぐれもご自愛ください。

ところで新型コロナの感染防止の取り組みは、まだまだ長引きそうです。

専門家がいろいろな指針を提言していますが、個人としては、基礎的な感染予防対策の実践を心がけたいものです。
正しい情報を共有し、身近な人との交流やつながりも大切にしてください。

新型コロナ対策は長丁場になるだけに、できないことを嘆くばかりでは楽しくありません。

現状で「できること」や「楽しめること」を一つでも多く見つけて、新しい日常を築いて下さい。

自分に合う生き方探しが今後は必要かもしれませんね。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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