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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1944《「ありがとう」が減った!豊かだけど貧しい現実。どうする?》

2020年4月22日

テーマ:マナーの心得

コラムカテゴリ:くらし

先人は「山滴る頃」と表現しましたが、右を向いても左を見ても新緑が目に染みる好季節。野山が萌える頃はことのほか美しく感じますが、緑豊かな山河に恵まれた日本に生まれたことに感謝したいものです。

ところで新型コロナウイルスのせいで生活様式が大きく変化しましたが、改めて「考えさせられたこと」や「気づき」も多かったのではないでしょうか。

新型コロナウイルス対策で色々な国と比較されています。
「日本」という国を再認識する必要がありそうですね。

日本は便利で物質的な豊かさを謳歌できる国です。
75年間戦争に無縁の平和な国です。
平均寿命と健康寿命国が世界トップクラスの長寿国です。
多くの国民が高等教育を受けられる国です。
礼節の国です。
四季が豊かな国です。

現在国連に加入している国の数は193ですが、はたして上記のような内容を満たす国がどれくらいあるでしょうか?

総合的に判断すれば、日本くらい恵まれている国はないと思います。

それなのに、まだまだ物質的豊かさや便利さばかり追い求める・・・。
これが、本当に日本が目指すべき姿なのでしょうか?

多くの日本国民がそれに気づいていないことはとても残念です。
そしてこのことが、この国の貧しさだと痛感します。

若い世代はわからないかもしれませんが、戦後から高度経済成長の頃まで、サザエさんのような、ごく普通の日本の家庭を舞台にしたホームドラマが流行しました。

そこには、まだ物は貧しかったけど深い家族愛があり、心を打たれる感動シーンが多々ありました。中でも最も多かったキーワードは「ありがとう」です。

そして家族揃っての、ほのぼのとした食卓シーンがとても人気でした。

勿論そんな時代でも、いじめもあったし、問題児も暴走族も多かったわけですが、社会全体に抑止力が存在していた気がします。

今はどうでしょう。
様々な研修を担当して感じることは、賢くて優しい若者が多い反面、感情抑制ができない、わがままで自我が強い、融和できない、ストレスに弱いなどの若者が増えてきた感がします。素直に「ありがとう」がいえない人が目立ちます。

まだあります。思いやりに欠け、人付き合いが苦手な非社会的傾向が強くなってきたようです。

学校教育や地域の在り方にも一因はあると思いますが、家庭における躾力の低下が大きな原因と考えます。

日本人に生まれながら、それが当たり前と感じ、本当の日本の良さを理解しないで、まだまだ欲張って便利さや豊かさばかり追求する。このような、感謝の気持ちのない貧しい生活は、コロナ騒動を機に少し改めたほうがいいかもしれませんね。

感謝の気持ちが希薄した大人の姿が、現在の若者の現状を反映している気がしてなりません。もちろん立派な大人はたくさん存在するのですが・・・。

ひと昔「ゆとり教育」が再々論議されました。
では「ゆとり教育」のゆとりとはどんな意味があるのでしょうか?
私は学習時間数ではなく、他者を思いやる心を育成することだと認識しているのですが・・・

今、色々な場面で人と人との絆づくりが求められています。
絆づくりには「感謝の気持ち」と「思いやりの気持ち」は必要不可欠です。

感謝の気持ちや、ゆとりのない大人に絆づくりは難しいのではと考えます。

こんな時だからこそ、今までいかに恵まれていたのかを再確認し、「ありがとうの心」を取り戻すとともに、思いやりの心も身につけたいものですね。

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