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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

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コラム

マナーうんちく話1630《腹の虫がおさまらない時の対処法。「啓蟄」に寄せて…》

2018年3月6日

テーマ:日常生活におけるマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

一雨ごとに気温も上昇し、日差しも少しずつではありますが暖かく感じるようになってきましたね。

こうなってくると心も前向きになり「さぁー頑張るぞ」という気分になります。
この気持ちは人だけではありません。
虫たちもそうでしょう。

3月6日は二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」です。
「啓」は開くとか夜が明けるという意味で、「蟄」は土の中で冬ごもりしている虫を意味します。

つまり「啓蟄」とは、寒い冬の間土の中でじっとしていた虫たちが、春の気配を察して土の中から、地上に顔を出す頃という意味で、二十四節気の中ではよく知られている言葉だと思います。

ちなみに3月になり草木が芽吹いてくると、虫たちは地上に出て「今日は」するわけですが、「虫」には爬虫類や両生類も含まれます。

昔は今のような複雑多様な分類はなかったので、蛇もトカゲもムカデもみな虫という表現になりますが、実際に3月の初旬に蛇やトカゲに出会うことはありませんね。

そういえば昔は、人の腹の中にも多くの虫がいたようで、「虫下し」などを飲んだ記憶があります。

今の日本は食品の安心・安全にかけては非常に敏感で、衛生管理も徹底しておりますが、貧しかった時代の日本は衛生状態も悪く、体の中に寄生虫を宿している人も結構いました。だから虫下しの薬を飲んで、体の中に寄生している虫を駆除するわけです。

この他今でも空腹時になると「腹の虫が鳴く」ことがあります。
この現象はあまり神経質になることはないと思いますが、気になるようでしたら、腹式呼吸をしたり、姿勢を整えるのもいいかも・・・。

しかし、むかついてイライラがおさまらない、腹の虫がおさまらない場合は問題ですね。

古今東西「怒りの感情」は誰にもあります。

怒りの感情をコントロールするのは難しいかもしれませんが、すぐに怒りの感情を外に出してしまったら後で後悔することも多々あります。

イライラが募り癇癪(かんしゃく)を起こしてしまうのも考えものです。
では、どうする?

我慢することも大切です。
怒りの感情は一時的で、そんなに長くは続きません。
10秒くらいは我慢すればだいぶ収まるでしょう。

この他とりあえずその場から離れ、水を飲むとか、深呼吸をすればかなり気が休まります。
「ちょっと手洗いに行ってきます」などといって、その場を離れることもお勧めです。

短気な人も多いと思いますが、常に冷静を心がける訓練も必要でしょう。
後になって考えてみると、怒りを発散させてメリットになることはあまりないものです。

二十四節気をさらに3等分して一年を72に分類し、気象や植物や動物の変化を短い文章で簡潔に表現したものが「七十二侯」ですが、「啓蟄」の半ばの3月11日頃から15日頃は「桃初笑」です。

桃の花が咲き始める季節という意味ですが、先人は花が咲くことを「笑う」と表現しました。

「腹の虫」がおさまらない時に笑顔というのは難しいかもしれませんが、怒った時、気分が悪い時、イライラする時こそ笑顔を大切にしたいものですね。

二十四節気や七十二侯には、日常生活を心豊かにしてくれる美しい言葉が本当に多くあります。外国語もいいでしょうが、日本語には世界に誇る美しい言葉がたくさんあるということも気に留めて頂ければと思います。

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