マナーうんちく話1607《これくらいは知っておきたい「六曜」の知識とマナー》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:冠婚葬祭のマナー

迷信と分かっているけど、無視できないことは多々あります。
日常生活の中で根強い影響力を発揮している「六曜」もそうでしょう。

人工頭脳が台頭してきた今でも、冠婚葬祭時などにおいては六曜を気にしますが、その意味を正しく理解したうえでそれに従うか、不必要にこだわらないようにするかを決めたらいいと思います。

そこで今回は、これくらいはぜひ頭に入れて置いていただきたいうんちくに触れておきますので参考にしてください。

【六曜ってなに?】
物が豊かになった現在の暦は実に多種多様ですが、日付のほかにもいろいろな注意事項が書かれているものも多々あります。これを「暦注(れきちゅう)」と言いますが、六曜とは日の吉凶を見るための暦注の一種です。

長い間の様々な経験の積み重ねにより生まれ、伝承されて来ました。
現在は日、月、火、水、木、金、土の「七曜」ですが、昔は「六曜」が一般的で、単なる暦注であったようです。
それに江戸後期から吉凶が加味された説と、明治6年に旧暦から新暦に変わり新たに吉凶の占いとして取り入れられとも言われています。


【内容】
先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6種があります。
友引の日には友を引き込むから葬儀は執り行わないとか、仏滅の日には結婚式を避けるとか、主に冠婚葬祭時に結び付いている場合が多いようです。
先勝、友引、先負・・・の順番は繰り返される仕組みで、旧暦の1日が何になるかで決まります。

【先勝(せんしょう、さきがち)】
万事急ぐことがいい日で、午前は吉ですが午後は凶。但し午前中に始め午後に継続されている場合は吉とされます。
旧暦の1月と7月の最初の日です。

【友引(ともびき)】
午前、夕方、夜は大安に次ぐいい日。但し昼は凶。
祝い事は吉ですが、弔事は避けた方がいいでしょう。
2月と8月の最初の日。

【先負(せんぶ、さきまけ)】
午前は凶だけど午後は吉。
勝負ごとはさけ、何事にも控えめがいいとされる日です。
3月と9月の最初の日。

【仏滅(ぶつめつ)】
ホトケも滅するような大凶の日、さらに「物滅」の意味で物を失う日という説もあるようです。葬儀は問題ないとされています。
4月と10月の最初の日。
ちなみに「仏滅」の項目があるから、六曜は仏教と関りがあるように思われますが、仏教とは関係ないようです。

【大安(たいあん)】
一日中良い日で六曜の中で最高の日。祝いごとに最適。
5月と11月の最初の日。

【赤口(しゃっこう、しゃっく)】
昼を挟んだ時間(概ね11時から13時ごろ)は吉で、それ以外は凶。
祝い事にはよくない日とされています。
6月と12月の最初の日。

以上、冠婚葬祭を始め新築や新規事業を行う時、旅行、移転など非常に重要視されているのが現状です。

六曜を科学的には何ら根拠のない迷信に過ぎないものとして、まったく気にしないか、長年の経験を経て伝承されてきた価値あるものとして受け入れるかはそれぞれです。

ただ、自分自身は迷信として割り切れても、周囲の人は気にする場合が多いのが六曜の現実です。従って大切なことを決めるには周囲とのコミュニケーションをしっかり図り、他者の気持ちを尊重することが大切だと思います・・・。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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