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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1561《どう違う?「お返し」と「内祝い」》

2017年11月16日

テーマ:日常生活におけるマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

日本人は世界中の中でも贈り物をしたり、されたりするのが大変好きな国民のようですが、多くの人が贈り物をするお歳暮の季節がやってきましたね。

最近は関連業者の熾烈な競争のせいか、年々派手になり、早くなっていますが何事にもタイミングが大切だと思います。

特にお歳暮は日本の古来の伝統ある贈り物で、それなりの文化や作法がありますが、デパートなどの宅配サービスを利用する人が増えたような気がします。

ところで贈り物には、贈るタイミングのほかに、「なぜ贈るのか?」という理由が大切ですが、それには様々な理由があります。

結婚、出産、入学、賀寿祝い等、そして病気や災害の見舞いなど等・・・。
さらにお願いやお詫びも加わり、まさに多種多様ですね。

そして贈られた方が、当然の代償だと思えばそのまま頂いたらいいですが、贈られた方が贈ってくれた人に世話になったと思えば、贈り返す場合があります。
いわゆる、「お返し」をするわけですね。

お返しには結婚祝い、賀寿祝い、病気見舞いもあれば香典返しもあります。
贈られた人に対する場合がほとんどですが、中にはまとめて慈善団体などに寄付するケースもあります。
この場合は、理由と謝意をきちんと表すことが大切です。

ちなみにお返しの場合は全額相当ではなく、頂いた理由により半額か3分の1程度のお返しをするケースが多いようですが、これは頂いたままにはできないが、さりとて全額相当のお返しをしたら、せっかく贈っていただいた人の気持ちを踏みにじむことになるからです。

しかし贈り物をいただきたくない場合もあります。
この場合は頂いた倍くらいのものをお返しして、「今後贈り物は不要」という意思表示をします。

さらに厳格に行えば、慶事か弔事か、相手が目上か目下かにより異なります。
基本は「目上には薄く、目下には厚く」です。

またいかなる場合もお返しは必要ではありません。
・災害見舞。
・目上の人からの栄転祝い等。
・お世話をした人からのお礼。
・企業や各種団体からいただいたものなどがそうです。

但し、相手がお返しはするものと捉えていれば、した方がいい場合もあります。
そして品物によるお返しが不要でも、お礼の言葉はぜひ発したいものです。

一方お返しに対して日本には「内祝い」という文化があります。
内祝いとお返しの境目が明確ではないようですが、お返しと内祝いは本来の意味は異なります。

内祝いは公にしない「内内の祝い」のことです。

例えば結婚や出産、そして新築したり病気が全快したりしたら、親族やごく親しい人同士にだけ、喜びの気持ちを伝えるために、祝いの品物を「内祝」と書いて贈るわけです。
略式で行われるのが普通です。

では、お返しとどう異なるの?という疑問がわくかもしれませんね。
「お返し」は、お祝いを贈ってくれた人が対象になります。

内祝いは、贈り物をいただいても、頂かなくても行われます。

しかしお祝いをもらっていない人に、内祝いを贈れば逆に、「お祝い」を催促した形の取られる恐れもあるかもしれません。
臨機応変にしてください。

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