まなーうんちく話798《月々に 月見る月は 多けれど・・・。》
【「二百十日」と「防災の日」に備えた地域のきずな】
やっと厳しかった猛暑の夏から、体も心も前向きになれる秋ですね。
過行く夏を惜しみながら、睡眠、バランスの取れた栄養をしっかりお取りいただき、元気に秋を迎えてください。
秋の語源は「食べ物が飽きる程出回るから」これが転じて秋になったという説とともに、「木の葉が赤く染まるから」赤が秋になったという説もあります。
加えて「空気が澄んで明るくなるから」秋になった説もありますが、いずれも心地よい響きで心も体も元気になれそうです。
しかしすべて順風満帆というわけにはまいりません。
いきなり難関があります。
9月1日は立春から数えて210日目の「二百十日」です。
嵐が来襲しやすい日で、強風に注意が必要な時期です。
そういえば只今大型台風が接近中ですね。
ご注意ください。
今のように気象予報が発達していなかった昔ですが、先人は9月1日を経験的に「厄日」としてたがいに注意喚起したわけですね。
特にこの時期は稲が実りを迎える時ですから大変です。
だから神様に厄除けのお願いをしなければなりません。
今でもその名残とされる哀愁を帯びた「風の踊り」が全国津々浦々で行われています。
そして現在では「防災の日」になりましたが、災害はいつやってくるかわかりません。
日本は世界に誇るものがたくさんありますが、同時に「災害天国」と言われる国です。
台風、豪雨、豪雪、地震、津波、高潮の災害について知識を深めるとともに、備えの充実を図る必要があります。
まさに「備えあれば患いなし」ですね。
災害件数が増え続けている今改めて心がけて頂きたいことは、地域住民の多種多様な知識や知恵を結集した取り組みです。
もちろん地震や津波や土砂災害等の専門家の知識も大切でしょうが、自然のなす力には限界があるでしょう。
だから日頃から地域で良好な人間関係を作って、いざという時に備えておくことが大切なわけです。
そして地域住民同士が互いに励ましあい、支えあう「地域のネットワーク」の構築もおすすめです。
日頃から地域で素敵なマナーを発揮し、コミュニケーションを深めて置けば、比較的スムーズに行われるでしょう。
またこの取り組みは、災害に遭遇した後の回復力向上にも大いに役立つと思います。
「いざ」という日に備えた、地域の良好な人間関係作りを再認識したいものです。
不必要に個人情報保護法に執着しないで、腹を割って話し合える土壌作りもお勧めです。