マナーうんちく話1494《お洒落は誰のためにするの?》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

日本は南北に細長いせいか、同じ梅雨でも恵みの雨になるか、禍になるかは地域により大きく異なるということを思い知らされました。
自然が相手ということはこういうことなのでしょうか。

ある雨の日、所用で人と会うことになりました。

雨が降っているから服がぬれることは容易に予想できます。
だから比較的地味な装いで出かけるか?
明るく華やか装いで出かけるか?は雲泥の差が有るでしょう。

マナーは自分視線ではなく他者視線です。
つまりその装いを見て相手がどのように感じるかです。

梅雨で雨降りの日が続けば何かと気分も滅入ります。
だからこそ、自分に接する人の目に心地良く映る、明るくて華やかな装いで出かけるのがマナーの視点です。

日本は超高齢社会に突入して久しくなりますが、最近では、高齢でもお洒落を満喫している人が非常に増えてきた感が有ります。
とてもいいことで、その人の人間性の尊重にもつながると思います。

特に高齢社会は独居高齢者が多いのが特徴ですが、どうせ一人で生活しているのだから身近にある物を気軽に着用しお化粧もしなくなる人も増えています。

しかしメイクもファッションも「訪ねて来てくれた人に気分良く接する」という考えを持てば、朝起きたら見出しなみを整えるようになるでしょう。

さらに「今日はどこかに出かけてみよう」と思えるようになり、毎日の充実感が大きく変わると思います。

最近マスクが大流行りですね。
ビジネスシーンでも、マスク姿がまかり通る雰囲気が漂っている気がしますけど、如何なものでしょうか?

私にはコミュニケーションが立たれている気がしてなりません。

勿論インフルエンザや花粉症が流行して、それを他人にうつしたくない、あるいはうつされたくないという思いは尊重しなければなりません。
加えて病院や研究施設等ではマスクはさらに深い意味もあるでしょう。

しかし中には、口紅を塗るのが面倒くさいからとか、他者に関わりたくないからという目的の人もいるようです。これはいかがなものでしょうか。

毎日が晴れ着というわけにはいかないにしても、お気に入りの服は誰しもあります。

それでお洒落を楽しむことは、生活そのものを謳歌する事に繋がると思います。
自分も前向きになれるし、周囲の人にまで生きる活力を与えることになります。

また加齢になるにつれ体形も変化し、髪も薄くなり、白髪も目立つようになります。お金が増えればいいのですが、シミやシワが増えるのが「年を重ねる」ということです。
それを補うのが、ある意味でお洒落と言えるのではないでしょうか。

超高齢社会になったせいでしょうか。
人は30歳位までは「実年齢=見た目年齢」ですが、年を重ねるごとに実年齢より見た目年齢を気にする人が増えてきます。
つまり「実年齢より若いように見て欲しい」と思うようになるわけです。

どれ位若いように見られたいと思うかは、人それぞれでしょうが、高齢者に贈り物をする時には、実年齢より10歳から20歳位若くイメージして選ぶのがお勧めです。

たとえ年の割には少し派手になっても、「プレゼントされたもの」と言えば、なるほどと頷いてもらえます。

梅雨時だからこそ、相手に好感を与えるために華やかに装うのもいいものです。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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