マナーうんちく話1396《どうしても嫌な人との接し方》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

日本は世界屈指の長寿国です。
つまり世界で一番長い気が出来る国ですが、問題は長生きを競うより、長い人生をいかに生きるかではないでしょうか?

人の一生は人間関係に始まり、人間関係に終わると言っても過言ではないでしょう。生きている以上、人と人との関わりは避けて通れません。

夫婦仲が良く、家族円満で、職場でも、地域でも良好な人間関係が築けているか否かでは雲泥の差が有ります。
人付き合いが上手な人は、長い人生が楽しくなるのは容易に頷けます。

しかし誰しも、「この人とだけは付き合いたくない」「この人だけには言われたくない」「この人とは共に仕事をしたくない」という人はいるものです。

そうはいっても、親族、地域、職場、仕事の都合などで、完全に人間関係を断つことが出来ない場合も多々あります。
ここが難しいところでしょう。

口もききたくない上司、顔も見たくない伯父でも、仕事や法事などを進めるに当たっては、どうしても相談やお願い事をしなければいけないことも多々あります。

そのような場合には、先ずは割り切って丁寧に接する事をお勧めします。
挨拶は特に大切です。
手抜きしないで真摯に接して下さい。

逆の場合もあります。
依頼を断る場合は、特に相手のメンツをつぶさないよう心がけることが何より大切です。

「嘘も方便」と言いますが、相手がなるほどそれなら仕方ないと思うような理由をつけることが大切だと考えます。

また一方的に嫌いにならなくて、少し前向きになることも大切です。
先方から嫌われれば仕方ない部分もあるけど、一方的にこちらから相手の嫌な部分だけを見て嫌いになるのはとても勿体ない気がします。

人間関係は巡り巡ってきます。
特に仕事関係は、これから先、どこでどうなるかは全く解りません。

目先だけのことを考えず、長いスパンで考えることが出来ればいいですね。
つまり嫌な相手でも、極力深い溝を作らない努力は大切だということです。

個人の価値観が大きく様変わりし、プライバシーや個人主義に重きが置かれるようになり、「人間関係で無駄なエネルギーを使いたくない」と思える人が増加してきた感が確かにあります。

しかし家庭や地域や職場など、自分を取り巻く周囲には、人との交流が多々あります。相手を好きになれないのは、自分にも原因が有るかもしれません。

捉え方を変えてみるのも一つです。
一般論ですが、こちらが嫌えば相手も嫌います。

心を広く持って、相手を受け入れる努力はとても大切だと思います。
全て相手に合わせることは無理です。
でも相手の気持を理解することはできます。
その姿勢が相手に伝われば、人間関係は意外に良くなります。

簡単なことではないかもしれませんが、人生を前向きに生きるとはそういうことではないでしょうか。

長い間20代から60代の様々な人達の再就職に携わっていますが、人間関係が原因で職場を去る人が後を絶ちません。
嫌いになる理由や度合いは人それぞれですが、相手にも自分にも原因が有るケースが多いと考えます。

小さいときから多様な人と接する機会を出来る限り多く持つことをお勧めします。加えていつも感謝の心を持つことも大切ではないでしょうか。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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