マナーうんちく話1379《正しく身につけたい「謝り方」のマナー③》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

今回はお詫びをする時に心がけて頂きたいポイントに触れておきます。

いつでもお詫びに伺えるものではありません。
お詫びのタイミングは「間髪いれずに」ですが相手の都合次第です。

また情報が夜遅く入って来た時等は先ずはメールを送信し、状況を正しく把握することが大切でしょう。

このメールは「とりあえず」ということで、夜が明けて勤務時間になれば電話を掛けるのがいいですね。
それから先方の都合を聞いてから、謝罪に伺うという順序が一般的だと思います。

お詫びに行く時特に注意して頂きたいことは「身嗜み」です。
ちなみに「ファッション」は自分目線ですが、「身嗜み」は相手視線です。

相手がどのように感じるか?を気にかけて下さい。
相手が若者か年配者か、相手が男性か女性かによっても身だしなみは異なってきますが、お詫びに伺うわけですから「清潔感」が漂うような服装がお勧めです。

少し難しいかもしれませんが、「お詫びに伺いましたので服装にも気を使いました」等と感じていただける服装がお勧めです。

普段ネクタイをしない人が、ネクタイ姿でいけばその気持ちは伝わるかもしれませんね。
女性の場合は派手な装飾品や香水にも注意して下さい。

次に「手土産」も気にかけて下さい。
注意して頂きたいのは、この手土産は相手に対して迷惑をかけた見返りではありません。
訪問の際の手土産感覚が望ましいです。

では折角持参した手土産。
いつ渡しますか?

お詫びですから玄関先で応対される可能性も大いにあります。
また丁寧に部屋に通されることもあるでしょう。

玄関先の場合は、玄関で丁寧にお詫びをして、その後手土産を渡します。
部屋に通されたら、室内できちんと謝罪を述べてその後渡したらいいでしょう。

お詫びをする時のお辞儀の仕方ですが、立ってする「立礼」と、畳の部屋に通された時に座ってする「座礼」があります。

さらに言葉を発しながら頭を下げる「同時礼」と、言葉を述べた後に頭を下げる「分離礼」が有ります。より丁寧なのは後者の、言葉を発する行為と頭を下げる行為を分離した分離礼です。

相手の顔を見ながら丁寧に謝罪の言葉を述べ、背筋を伸ばしながら腰から上を折るようにすれば好感の持たれるお辞儀になるでしょう。

手は男性なら太ももの横にキチンと添えればいいでしょう。
女性の場合は前で重ねるようにしてもいいです。

腰から上をどれくらいおるか?また、頭を下げたままどのくらい制止するか?は、謝罪の度合いや内容、あるいは相手により臨機応変にして下さい。謝罪ですから30℃位は必要でしょう。

畳に通されたら座礼になりますが、座蒲団には座らないでお辞儀をして下さいね。その後手土産を渡して、再度座布団に座るように促されたら「お言葉に甘えまして」等と言って座蒲団に座って下さい。

謝罪はタイミングを外さないで、心を込めて、少々大袈裟位丁寧にされたらいいでしょう。「下手な考え休むに似たり」と言われますが、言い訳ばかり考えないで潔さも大切だと考えます。

「先に謝ったら負け」と捉える人も多いと思いますが、私は自分に非が無くても、こちらが先に謝ることで、自分も相手も気持ち良くなれば先に謝るようにしています。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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