マナーうんちく話516≪袖触れ合うも多生の縁≫
そろそろ雪とのお付き合いが始まる頃になりましたね。
晴れの日に、冷たい風に吹かれてまるで花弁のように雪が舞うことを「風花(かざはな)」が舞うと言いますが、これからは風花を見る機会も多くなりそうです。
11月22日は二十四節気の一つ「小雪」です。
「立冬」の次ですが、小雪の後は「大雪」になります。
つまり風花から本格的な雪に見舞われるようになるということです。
タイヤの交換の準備が必要になりそうですね。
そして11月22日は「良い夫婦」の日です。
夫婦円満は家族にとってとても大切です。
さらに家族は社会の基盤を成すものですから、この日の意義や意味を正しく理解し、皆で推進出来ればいいですね。
コミュニケーションが比較的苦手だと言われている日本の夫婦が、互いに感謝し合い、「ありがとう」の言葉を口にし合うのもお勧めです。
加えて二人の時間を大切にして、「基本的な挨拶」「話し上手は聴き上手」「称賛」「笑顔」等の大切さを再認識して頂きたいものですね。
夫婦が円満でハッピーなら家族もそうなりますが、夫婦の仲が悪くいつも不機嫌なら家族もまた暗い雰囲気に陥ります。
ちなみに夫婦円満になるために是非心がけて頂きたいことは、家族の「食卓」を常にきれいにして頂きたいということです。
和食や洋食のテーブルマナーではいつもお話ししていますが、食卓には夫婦や家族の優しさや思いやりを具体的に表現する要素が凝縮されています。
だから、ここがだらしなかったら夫婦や家族にも様々な支障が出ると思います。
多くの奥様方は「時間が無い」という悩みが有るでしょう。
でも「食卓は夫婦や家族の愛の原点であり、幸せ度を映す鏡」だと思って下さい。食卓こそ、その日その日の愛情や気持ちを的確に表現できる場所です。
テーブルが綺麗になると気持ちにゆとりも生まれます。
不必要にイライラすることもなくなるでしょう。
家族が皆テーブルに集うようになり、ゆったりと会話が楽しめます。
出来る限り夕食後にテーブルを綺麗にして、気持ち良い朝をテーブルで迎えられるようお勧めします。
特に休日のテーブルはいつもより綺麗にして、花やグリーンなどのディスプレイも施し、家族がお洒落して集うのもお勧めです。
さらに欲を言えば夫婦の結婚記念日、誕生日、良い夫婦の日、子どもの日、母の日、父の日などには「祝い膳」を皆で楽しむのもお勧めです。
家族の「ハレの日」の食卓には、特別にあしらえた豪華な皿を用意しておくのもいいですよ。
日本を代表する長寿番組に寅さん主演の「男はつらいよ」が有りましたが、いつも楽しそうな食卓のシーンが記憶にあります。
「サザエさん」しかりです。
サザエさんは日本の平和な家族の象徴だと思いますが、いつも団らんの在る食事が有りますね。
さらに欲を言えば年中行事にも精通し、家族や夫婦の食卓に取り入れられることをお勧めします。
和食がユネスコの無形文化遺産に登録されている大きな理由の一つに「年中行事」との関わりが有りますが、最近このような講演依頼が最近とても増えています。
とてもいいことだと思います。