マナーうんちく話494≪和顔愛語≫
【「報・連・相」の知識と必要性】
野菜作りにとって霜は大敵ですが、この時期になると晩春の暖かさで、ようやく霜が降りなくなりほっとします。
そしてホームセンターなどでもトマト、ピーマン、キュウリ、カボチャ、ナスビなどの夏野菜の苗が沢山見られるようになります。
しかし油断大敵です。
昔から「八十八夜の忘れ霜」と言う言葉があり、ゴールデンウィーク頃でも急に気温が低下して、霜が降りることもありますので、天気予報には注意が必要です。
ところで、四月も下旬を迎え、職場の人間関係もそろそろ和む時期ですが、おたくの家庭や地域や職場では「報・連・相」がスムーズにいっていますでしょうか?
「報・連・相」はご承知の通り、「報告」「連絡」「相談」を、解りやすく野菜の「ホウレンソウ」にかけた略語で、人生でもビジネスシーンでもとても大切だとされています。
特に社会人は、報・連・相が有効に機能しないと、様々な問題が生じると共に人間関係が悪化する恐れがあります。
中でもまだ知識やスキルの乏しい新人は、自分ひとりで仕事を進めると、判断ミスなどを引き起こしトラブルの原因になりかねません。
常に先輩や上司に相談したり聞いたりすると同時に、仕事の経過や結果を報告することが大切です。必要に応じて連絡することも大切ですね。
家庭でも、地域でも、職場でも大なり小なり一つのチームです。
従って報・連・相で情報共有して、チームの力を最大限に高めることが求められるわけですね。
だから殆どのマナー&ビジネスマナー教本にも掲載されていますし、新入社員研修会では、必ずと言っていいほど取り上げられます。
私も再就職支援や社員・職員研修会を始め、地域創生講座等の多くの講座で詳しく触れておりますが、意外に「なぜ必要なのか?」、あるいは具体的に「どのようにしたらよいのか?」解らない人が多いようです。
そこで改めて、なぜ報・連・相は大事なのか?ということと、そのポイントに触れておきます。是非参考にして下さい。
【報・連・相の必要性】
○報・連・相が上手に機能することで、チームの一体感が生じ、仕事がしやすくなります。聖徳太子の「和をもって貴しとなす」の言葉は現在も脈々と職場や地域で受け継がれています。つまり仕事は和が大切ということです。
○常に情報が共有出来ます。
チームで仕事をする時には、それぞれの仕事の内容や進捗状況を皆が把握することが大切です。特に上司は部下の仕事の状況は正確に把握しておかなければいけません。そこで報・連・相がスムーズに行われていればチーム全員が情報を共有でき、仕事もスムーズに進行します。
○報・連・相が機能することで迅速な対応が出来ます。
報・連・相がスムーズに行われていれば、どこかでトラブルが生じた時でも、全て把握できるので、一旦中止するべきか、修正や改善すべきか等の適切な判断が出来、トラブルを最小限にとどめることができます、
○逆に報・連・相がスムーズにできなかったらビジネスマン、社会人としての評価が下がります。
報・連・相はよりよい人間関係を築く上での基本です。だからこれが上手に発揮できなければ、社会人としての信用が無くなり、あらゆる面で評価が下がるでしょう。
次回は報・連・相のポイントに触れます。