マナーうんちく話1173《好感の持たれるテーブルスピーチとは?》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

春の訪れは心を躍らせます。
そして、あちこちで素敵なシーンが春風にそよぐ季節でもあります。

ところで別れと出会いが交差するこの時期は、何かと人前で話す機会が多いものです。そこで改めて「テーブルスピーチ」に触れてみたいと思います。

【テーブルスピーチとは】
会合の席はまさに多種多様ですが、その会合の席で「一言ご挨拶をお願いいたします・・・」と指名されて話すのがテーブルスピーチです。
殆どの場合は事前に伺いを立てられるケースが多いのですが、場合によっては当日急にお願いされる場合もあります。

【テーブルスピーチの目的】
会合に参加した人達に、会合の目的や意義を強く印象付けると共に、参加者同士の人間関係を深める目的がありますので、先ずはこの点をしっかり意識して下さい。
参加者はテーブルスピーチを聞くために集まっているのではありません。だからこのように捉えれば少し気が楽になりますが、その会合の雰囲気を高めるために非常に大きな役割を果たすものですからポイントを押さえて置くことが大切です。

【効果的なテーブルスピーチ】
○会合をより意義あるモノにするには、説教型や紋切り型ではなく、なるべく明るいムード作りを心掛けて、楽しい雰囲気を醸し出して下さい。

○その場に即した話題を選んで下さい。
日頃から多くの引き出しを用意しておくことが必要でしょう。
例えばその場で起こった事やその会の主役に関する話題等です。

○出来る限り自分でないと語れないような独創的な内容が有ればなお結構です。
自慢話や人の非難、物議を呼びそうな話や縁起の悪い話しは嫌われます。

【テーブルスピーチの仕方】
○よく時間は3分、長くて5分までと言われますが、同じ3分話しても内容によっては、聞き手が非常に長く感じる場合と、あっという間に終わる場合もあります。単なるメッセージ調のスピーチではなく、明るく優しく会話調がお勧めです、

○「何事も初めが肝心」と言われます。一方「終わりよければすべてよし」とも言われます。つまり「スピーチの最初と最後のけじめ」が大切ですよと言うことです。最初と最後は節度のある話で纏めて下さいね。

○スピーチは「1に態度、2に態度、3に態度」だと言われます。
参加者は、話は耳で聞きますが、目はしっかり話し手の態度を見ています。
最初と最後の挨拶は丁寧にして下さい。特に最後の挨拶は大切です。

○身だしなみも大切ですよ。
つまり「見た目」が大切だと言うことです。自分目線ではなく「聞き手の目線」に注意して下さい。

以上を心掛けて頂ければかなり効果的ですが、原稿を書いて声を出して練習するのもお勧めです。ポイントは持ち時間が3分だったら、やや少なめの2分50秒くらいで纏めてみて下さい。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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