マナーうんちく話504≪あなたなら、どう答える?≫
「1月はいぬる、2月は逃げる」と言われるように、この時期は時の流れが早く感じられるわけですが、今年はうるう年ですから一日得をしましたね。
明日からやいよいよ弥生3月、春です。
季節のスタートに「何かを始めたい」と思われている方も多いと思います。
各地で開催されている雛祭りに出向き、雛人形の微笑みに心を和ませるのもいいですね。
そして、春を告げる花の香りに包まれるのも今の時期ならではです。
季節の始まりだからこそ、自分を探り、自己成長を試みるのもお勧めです。
そこで、今までの「挨拶」を振り返ってみませんか?
人は日常生活する上において、他人との付き合いはどうしても避けられません。
その人との付き合いは「挨拶に始まり、挨拶に終わる」とも言われています。
地域・職場・学校等での知人や友人との最初の出会いも「お早う」「やー」「しばらく」「元気」等で始まり、互いの無事や元気の良い心情を確認し合います。
別れのシーンでも「それでは」「またね」「元気で」等と、互いの安泰を祈って別れるのが基本です。
出会った時も、分かれる時も、先ずは「相手に好感を抱いている気持ち」を、態度で示すのが挨拶です。
また、さらなる絆を期待して別れるのも挨拶です。
だからこそ、挨拶には敬愛の情が含まれ、美しい言葉が使用されるのが一般的です。
「親しき仲にも礼儀あり」で、かなり親しい人同士でも、最初と最後の挨拶は丁寧にかわされるケースが一般的ですが、途中は方言を出したり、打ち解けた感じで交わされるのが多いようです。
このように、挨拶は人と人との交わりにおいて、良好な人間関係を築く上でも非常に効果的ですが、装い、態度、表情等が話の効果まで決定づけます。
「第一印象」が大切と言うことでしょう。
挨拶はたやすいようであって、意外に難しいものなのです。
ポイントは、挨拶はされるのを待つのではなく、先ずは「自分から」を心掛けて下さい。前向きに、自分から先に挨拶をする意欲が非常に大切です。
しかし、現実的にはこのような人は、残念ながら少ないのが現状でしょう。
挨拶に対する意欲が無ければ「生意気」「無愛想」「お高い」等の誤解が生じる場合もあります。
悪気は全然ないのに、陰口をたたかれるのも不本意です。
積極的に、多様な人と良好な人間関係を作ると言う意欲が欲しいですね。
他人は外見だけでは良く解りません。
積極的に「お早う」「今日は」等、自ら挨拶をしかけてみることです。
また、コンビニなどに買い物に行った時、店員から「いらっしゃいませ」と声をかけられたら、こちらも「今日は」とか「今晩は」と答えて下さい。
そして、挨拶をする時には、相手の方に身体全体を向け、相手の目を見ることも大切です。相手に自分の「へそ」を向ける感じで試してみて下さい。
これがきっかけで相手と言葉を交わすようになったら、打ち解けるのは時間の問題です。相手に好意を持ってもらうには、先ず自分から好意的に挨拶をしかけることです。この春是非お試しくださいね。