マナーうんちく話1169《人付き合いは「挨拶に始まり、挨拶に終わる」》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

「1月はいぬる、2月は逃げる」と言われるように、この時期は時の流れが早く感じられるわけですが、今年はうるう年ですから一日得をしましたね。

明日からやいよいよ弥生3月、春です。
季節のスタートに「何かを始めたい」と思われている方も多いと思います。

各地で開催されている雛祭りに出向き、雛人形の微笑みに心を和ませるのもいいですね。

そして、春を告げる花の香りに包まれるのも今の時期ならではです。
季節の始まりだからこそ、自分を探り、自己成長を試みるのもお勧めです。

そこで、今までの「挨拶」を振り返ってみませんか?

人は日常生活する上において、他人との付き合いはどうしても避けられません。
その人との付き合いは「挨拶に始まり、挨拶に終わる」とも言われています。

地域・職場・学校等での知人や友人との最初の出会いも「お早う」「やー」「しばらく」「元気」等で始まり、互いの無事や元気の良い心情を確認し合います。

別れのシーンでも「それでは」「またね」「元気で」等と、互いの安泰を祈って別れるのが基本です。

出会った時も、分かれる時も、先ずは「相手に好感を抱いている気持ち」を、態度で示すのが挨拶です。
また、さらなる絆を期待して別れるのも挨拶です。

だからこそ、挨拶には敬愛の情が含まれ、美しい言葉が使用されるのが一般的です。

「親しき仲にも礼儀あり」で、かなり親しい人同士でも、最初と最後の挨拶は丁寧にかわされるケースが一般的ですが、途中は方言を出したり、打ち解けた感じで交わされるのが多いようです。

このように、挨拶は人と人との交わりにおいて、良好な人間関係を築く上でも非常に効果的ですが、装い、態度、表情等が話の効果まで決定づけます。
「第一印象」が大切と言うことでしょう。

挨拶はたやすいようであって、意外に難しいものなのです。

ポイントは、挨拶はされるのを待つのではなく、先ずは「自分から」を心掛けて下さい。前向きに、自分から先に挨拶をする意欲が非常に大切です。
しかし、現実的にはこのような人は、残念ながら少ないのが現状でしょう。

挨拶に対する意欲が無ければ「生意気」「無愛想」「お高い」等の誤解が生じる場合もあります。

悪気は全然ないのに、陰口をたたかれるのも不本意です。
積極的に、多様な人と良好な人間関係を作ると言う意欲が欲しいですね。

他人は外見だけでは良く解りません。
積極的に「お早う」「今日は」等、自ら挨拶をしかけてみることです。

また、コンビニなどに買い物に行った時、店員から「いらっしゃいませ」と声をかけられたら、こちらも「今日は」とか「今晩は」と答えて下さい。

そして、挨拶をする時には、相手の方に身体全体を向け、相手の目を見ることも大切です。相手に自分の「へそ」を向ける感じで試してみて下さい。

これがきっかけで相手と言葉を交わすようになったら、打ち解けるのは時間の問題です。相手に好意を持ってもらうには、先ず自分から好意的に挨拶をしかけることです。この春是非お試しくださいね。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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