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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1106《「御中」「行」「宛」「気付」の意味と正しい使い方》

2015年12月15日

テーマ:ビジネスマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

プライベート及びビジネスシーンにおいて、手紙やメールを発信する機会は多々ありますが、「敬称」の付けかたに不安を持った人は意外に多いようですね。

ちなみに敬称とは、人名や官職名の下に付けて、その人への敬意を表す語で、日本語は非常に多く存在します。

「様」「君」「殿」「さん」「氏」「女史」「嬢」「夫人」「貴社」等、郵便物や文書を始め、一般的な会話にも使用されます。

今回は特に頻度の多い「御中」「行」「宛」「気付」の使い方に触れておきます。

【御中】

手紙の宛名において、会社名、組織名の下に付けます。
個人名には使用しないので注意して下さい。
また、「様」と「御中」は一緒に使用することはありません。

御中には敬意を表す意味もありますが、「皆様」という意味も含まれています。
例えば、「株式会社○○産業営業課御中」であれば、○○産業の営業課の皆様と言う意味になります。

つまり、○○産業営業課の皆に対して向けたものですから、営業課に属している人であれば、誰が開封しても問題ありません。
この点が「様」と異なります。

企業や官公庁などの、誰か良く解らない方当てに差し出す場合には、とても便利な言葉です。

【「行」と「宛」】

「行」や「宛」は、返信用封筒に書く、自分の名前の下に付ける言葉です。

では「行」と「宛」はどう違うのでしょうか?
「様」と「御中」の使い方を間違える人は少ないようですが、「行」と「宛」の使い方は、自信ない方もいるかもしれませんね。

答えは「行」「宛」の使い方に、明確な違いはありません。
どちらを使用してもいいでしょう。

ちなみに、「行」や「宛」を使用するのは、「相手より自分の方が偉くならないため」です。

そして返信用封筒を同封するということは、相手が返信するのにかかる手間暇を削減するということと、間違いを無くすためです。
丁寧&綺麗を心がけて下さい。

同封された返信用の封筒を使用する時には注意が必要です。
「行」「宛」は線で消して、「様」「御中」等に直してから出します。

消し方は、横書きなら横線二本で、縦書きなら縦線二本で消すのがお勧めです。
定規を使用して綺麗に消すことがポイントです。

【気付】

気付は住所の下に付けます。
意味は、その場所にいる人宛です。

例えば、「○○ホテル宿泊係御中」で有れば○○ホテルの宿泊係にいる人になりますが、「○○ホテル宿泊係気付」であれば、宿泊係には所属していない人になります。旅行に行く時等に、先に荷物だけをホテルに送るような場合に使用します。

○○ホテルで結婚式を挙げる友人に祝電を打つ場合には「○○ホテルブライダル係気付△△様」として出せばいいでしょう。

入院患者に荷物を送る時は「○○病院気付××様」で良いでしょう。

気付は相手の住所ではなく、勤務先や立ち寄り先などに送ることと理解して下さい。
次回は「各位」の正しい意味と使い方に触れてみます。

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