マナーうんちく話1037《「嫌な人」と「苦言」、どう接する?》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

世の中万事思い通りにはまいりません。
人付き合いもしかりです。

気にいった人や、仲のいい人同士の付き合いは楽しいですが、嫌な人にも愛想をしなければいけない時も多々あります。

ストレスが気になるところですね。
日本はストレス大国ですが、その原因の大半は人付き合いにありそうです。

避けて通ることが出来ればそれに越したことはありませんが、相手がお客様や上司となればそうはまいりません。

サラリーマンで仕事を止めたくなる原因の1位は、職場の人間関係であることがなんとなく解る気がします。

昔は出家する方法もありましたが、今は無理です。
抜本的な対策を練る必要があります。

ではどうする?
物理的に危害を加えられる恐れがある場合を除き、大半は気持の持ち方で状況は大きく変わります。

嫌だと感じる人に対して、「この人は自分を磨いてくれる人」と割り切ってみるのもお勧めです。

そうすると、嫌な人に対して、優しく真摯な態度で接することが出来ます。
先ずは、最初と最後の挨拶をより丁寧に心がけて下さい。

これだけで、かなり自分磨きになり、成長が期待できます。

特に、人付き合いにおいて、色々と嫌な経験を積むことで、本当の優しさや思いやりの心が培われます。

嫌な人からは、色々な事を学ぶことが出来るということです。
物質的にも豊かで、自由、個性、自分らしさに重きを置かれるようになると、色々な人が出てきます。
有る程度は寛大になり、理解する心のゆとりも大切です。

加えて、「苦言」を言われることも、気分的に憂鬱になります。
出来れば聞きたくありません。

でも、これも考えようです。
どう考えるか?と言えば、苦言も「自分を磨いてくれるありがたい言葉」だと捉えることです。

他人に対して、苦言を好んで言う人も少ないと思います。
誰だって、嫌われたくありません。

それを承知で、あえて言いにくいことを言ってくれるのだから、真摯な態度で耳を傾けるべきです。

苦言を言われて、短気を起こすのは感心しません。
逆に、言い訳ばかりしていては成長がありません。

難しいことですが、感謝の気持ちで聞く耳を持つことが大切です。
そして言われたことの原因をしっかり解明し、改善する努力が大切です。

「嫌な人」や「苦言」に対して、感謝の気持ちで接することにより、精神的な人間力が向上し、人生が開けてきます。

ちなみに、「話し上手は聴き上手」と言われますが、実際に相手の話を真摯な態度で聞き、それを理解し、尊重することは、一度や二度コミュニケーションのセミナーを受講した位で身に付くものではないと思います。

様々な苦しいことや辛い事を経験し、それを乗り越えて、初めて身につくものです。

現代は知識や情報がすぐ入手できるからでしょうか?皆偉くなり過ぎている感があります。性急に結論を出さず、謙虚になって、長い目で嫌な人や苦言に向かい合うことをお勧めします。意外に役に立ちますよ。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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