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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお)

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コラム

マナーうんちく話1020《国際化の中で再認識したい「お盆」の意義②》

歳時記のマナー

2015年8月11日

盆踊りで先祖の霊を供養したら、再びあの世にお帰り頂くわけですが、この時には「送り火」を焚きます。

「灯籠流し」や「精霊流し」は有名ですが、これらも送り火の一種だと認識されたら良いと思います。

ちなみに「精霊」とは死者の霊です。

そして丁度お盆の頃から見かけるようになるトンボを「精霊蜻蛉」といいます。

「死者の霊がトンボに姿を変えて飛んでいる」との言い伝えがありますが、実はウスバキトンボのことで非常に平凡なトンボです。

また、精霊を送り出した後に吹く風を「送南風(おくりはぜ)」といいますが、虫にも風にも精霊の名前を付けた先人は、今よりはるかに「お盆の意義や意味」を深く捉えていたのだと思います。

先祖を本当に大切にしたのですね。

先祖の霊を、お迎え・お見送りする乗り物にもその心配りが感じられます。

先祖の霊が、この世とあの世を行き来するには乗り物が必要なわけですが、お迎え用の乗り物は、少しでも早くなるように、キュウリで馬を作ります。

お帰り頂く時には、「お名残り惜しいのでゆっくり帰って下さい」との意味を込めて、ナスビで牛を作ります。

東京オリンピック招致委員会で話題になり、今世界が注目している日本の「お持て成しの心」の原点は、まさにここにあるのではないかと思うわけです。
正月の門松やお節料理しかりです。

さらに、私たちは父母や祖父母から色々な事を教えていただきました。

正しい箸使い、良く噛んで食べること、ありがとうやゴメンナサイをキチンと言うこと、人に迷惑かけないこと、努力すること、我慢すること等など

最近は、物が豊かで便利になり、なにもかも合理的になりました。
そして、権利、個性、自分らしさ等のキーワードに人気が高まっています。
個人情報も保護されています。

良いことですが、反面多くの矛盾も産まれました。

我慢することや、待つことや、ありがとう・御免なさいと言えない人が多くなった気がします。
人間関係も希薄になっています。

お盆の意味や意義を正しく理解して、出来る限り生まれ育った家で、手間暇かけて、ご先祖をお迎えして、供養して、そしてお見送りしたいものですね。
多くの気付きがあると思います。

そして、今あるのは全てご先祖様のお陰ですから、改めて感謝したいものです。
さらに、自分を見直す機会にするのもお勧めです。

冒頭に触れた「盆と正月が同時に来た」には、実はもう一つ意味があります。
「やるべきことが重なる」ことです。

やるべきこととは、先祖に対する「感謝」と「お持て成し」です。

日本には昔から「苦しい時の神頼み」という言葉が存在しますが、むやみやたらにお願いするより、先ずは感謝が先だと思うわけです。

先祖に感謝の気持ちが湧けば、次に周囲の人達に感謝の心が芽生え、やがて次第に色々な人に広がり、良好な人間関係が築け、豊かな生活が実現します。

加えてお持て成しをするということは、知識を得ると言うことより、手間暇をかけ、心を込めるということです。

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