マナーうんちく話498≪うかつ謝り≫
地域社会で円滑な人間関係を築く上で、個人情報順守も大切ですが、不必要に「個人情報保護法」に縛られることなく、自分を開示し、必要と有れば、素直に周囲に助けを求められる風潮もある程度は必要だと考えます。
特に、「向う3軒両隣」では必要な情報を共有することも大切です。
「お互い様」「助け合い」の精神も積極的に発揮したいものです。
さらに、「お節介」も必要に応じて焼きます。
例えば、どこの家に何歳の高齢者がいて、身体の具合はどうだとか、認知症の気配があるから徘徊に要注意だとかの情報も家族のみならず、近所の人達で共有し、日頃から温かく見守る体制作りを心掛けます。
身体機能の低下や認知症等といった、表に出しにくい情報でも、素直に発信して周囲のサポートを求めます。
こうすることにより、地震・洪水・暴風・豪雪・津波などの有事の時には、近所の人がいち早く駆け付けてくれます。
有事の時の「ご近所パワー」の素晴らしさは既に証明されています。
有事の時ばかりではありません。
結婚希望者の若者が近くにいれば、必要に応じて情報提供し、お世話もします。
仕事・子育て・介護の情報もしかりです。
但し、セクハラ・パワハラのリスクを背負うかもしれませんので、思いやりの心と誠意が大前提になります。
日頃の信頼関係もとても大切です。
挨拶も先手必勝で、相手の存在に気がついた方が先に、元気で明るい挨拶を投げかけます。
さらに、一言・二言前向きな言葉が加味され、そこから会話が深まります。
雑談におおいに花を咲かせていただきたいものです。
慶事・弔事のしきたりも出来る範囲で大切にし、素晴らしい文化を出来る限り次世代に伝えることも大切な使命ではないでしょうか?
花見、田植え、盆おどり、稲刈り、祭り、紅葉狩り、正月などの季節・季節の年中行事も、互いに関心を寄せあうことで楽しむこともでき、その意味や意義も深まります。
住み慣れた地域に終の棲家を求め、残された人生を心豊かに、自分らしく輝いていきたいと思うのは誰しも同じです。
次回に続きます。