マナーうんちく話853《正月をハッピーに彩る縁起のいい植物①》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:歳時記のマナー

正月が近づくと縁起物が重宝されますが、自然の中に生息している植物にも、縁起が良いとされるものが多々あります。

日常生活の中にもしばし登場しますのでその由来を理解しておくと便利です。
いくつか挙げておきますので、正月花として選ばれる時の参考にして下さい。

また、正月に飾られる縁起物の植物には、招福、商売繁盛、長寿、魔除け等の願いが込められています。

○千両
夏に花を咲かせ実を付け、冬になると赤く熟す果実がとても美しい植物です。
主に切り花として正月に利用されます。実が葉の上側にあるのが特徴です。

何もかも冬枯れする時に、赤く熟した実を沢山付けるので、まさに千両の値打ちがあるとされ「千両」と言う名前が付けられました。
但し、鳥はお金は不要なので、殆ど食べることは有りません。

○万両
木から垂れ下がるように実を付けていますが、主に鉢植えとして重宝されています。「千両」と共に江戸時代からの古典園芸で、大金の名前が付けられていますので、商売繁盛の願いが込められています。

ちなみに「両」は昔のお金の単位ですが、江戸時代の一両は今のお金に換算して10万円以上するそうですから、千両、万両と言えばとてつもない大金です。

○南天
千両、万両と共に冬になると赤い実を付ける植物に南天があります。
「南天(なんてん)」は「難」を「転じる」に通じるので、厄除けとして昔から縁起が担がれています。

「難が転じて福来る」と言うことで特に正月には無くてはならない植物になっていますね。お節料理の重箱にも添えられていますが、色採りの他にも、防腐効果もあるようです。加えて咳止め効果もあるので「南天のど飴」の原料になっています。

それにしても今年も何を転じて欲しい出来事が沢山ありましたね。特に自然災害はもうこりごりですね。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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