マナーうんちく話2235《建国記念の日!これくらいは知っておきたい日本の誕生と国名「日本」の由来》

平松幹夫

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●日本の誕生日
バレンタインデー商戦がピークを迎えていますが、ハロウイーンやクリスマス行事は、数ある日本の年中行事の中では大きなウエイトを占めていますね。
経済効果の観点からすると素晴らしいことだと思いますが、反面日本の伝統文化が影を薄めていることも確かです。
愛国心も低下傾向にあるようですね。

クリスマスやバレンタインデーのようにあまり話題になることはありませんが、2月11日は国民の祝日の「建国記念の日」で、戦前までは「紀元節」といわれていました。
日本書記に記されている神武天皇の即位を西暦に換算すれば、紀元前660年2月11日になるので、明治政府が2月11日を紀元節と定め、お祝いするようになったといわれています。
つまり2月11日は、日本の国の誕生日で、日本人の原点と言えるのではないでしょうか。
そこで今回は改めて日本の誕生や国名の由来に触れてみたいと思います。

日本は誕生以来一度も国をなくした経験が無いので、国に対する意識が希薄になるのかもしれませんが、それにしても、今の日本は前にも触れましたが、国旗や国歌にはとても限定的になっています。
後日詳しく触れますが、国旗や国歌に対して、いろいろな議論があります。
勿論様々な捉え方があってしかりだとは思いますが、国歌や国旗に対して敬意を抱くことは必要だと思うのですが、いかがでしょうか。
加えて日本という国に対して感謝の気持ちも持ちたいと思うのですが・・・。
ちなみに日本の皇室は、初代天皇である神武天皇から現代まで126代受け継がれており、世界でも類を見ない長い歴史を有する系譜です。

●日本という国の由来
神武天皇は古事記及び日本書記によると、天照大御神の孫のひ孫にあたるといわれていますが、天照大御神は太陽の神であり、その天照大御神が岩戸に隠れたため、世の中が真っ暗になったという神話があります。
だから古来日本人は、何事においても太陽の恩恵を受けていると考えていたようです。
今でも正月になると「初日の出」を拝する風習があります。
恐らく日常生活が、太陽のお陰を受けて成り立っていることは古今東西不変でしょう。

従って命の根源は太陽、つまり「日の本」であり、日の本の「の」がとれて「日本」になったといわれています。
さらに701年に「大宝立礼」という当時における基本的法律が制定され、天皇の対外的表現として、「日本天皇(やまとすめらみこと)」と規定されという説が有力です。
早い話、制度時には日本という国は701年に成立したわけですね。

●「にほん・にっぽん」以外にもいろいろな呼び名があった
ちなみに、それまでは「魏」で、さらに「瑞穂の国」などいくつかの呼称を示めしながら「日本」という表現になったようです。
ただ当時は「にほん」とか「にっぽん」という呼び名でなく、「やまと」とよんでいたようで、「大和撫子」や「戦艦大和」など多くの名前に使用されています。

●今を生きるものが国に対しなすべきこと
数えきれないくらいの人の努力のおかげがあり、彼らがそれこそ命がけで繋いでくれた日本という国で、今を生きる私たちは、しっかりと現在の豊かさや幸せを謳歌し、感謝したいものです。
さらに自分なりに国に対して何ができるかも考えてみたいものです。
今の日本は世界屈指の長寿国になり、普通の人が人生百歳時代を謳歌できる素晴らしい国になりました。
戦後における経済復興のお陰だと思いますが、あまりにも、これに重きを置きすぎたため、大切なものを多く失ってきた感もあります。
政治の腐敗、家庭教育の荒廃、企業のたるみなど挙げればきりがありません。
これでは国を愛する気持ちもなくなるでしょう。
モラルもマナーも非常に低下するでしょう。
今こそみんなで「自然に畏敬の念を抱き、調和を好む和の心」を思い出し、その尊い精神性を次世代にも伝える心構えを持ってほしいものです。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

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