マイベストプロ岡山
平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話785≪和室のマナー⑥「座布団」と「床の間」》

2014年8月10日

テーマ:日常生活におけるマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: おもてなし サービス

日本の挨拶には立って行う「立礼」と、座った状態で行う「座礼」があります。
和室では座礼になりますが、基本的に座布団に座った状態では行いません。

従って、和室に通されて座蒲団を勧められても、挨拶が未だでしたら、座蒲団の横に座り、挨拶がすんで改めて座布団に座って下さいね。

座蒲団は奈良時代頃からの歴史を有し、日本人ならではの「もてなしの心」が宿っています。

そして、座蒲団には裏と表がありますが、中央を糸で止めたフサがある面が表です。

最近はファスナー形式が多いようですが、ファスナーがある方が後ろ向きになります。つまり、座る人のおしりの部分です。

座蒲団の座り方にも作法があります。
基本的には下座から座りますが、膝からにじりあがり、両手を使用して中央までにじり寄り、姿勢を正して、両手をひざに乗せて、正面を向けばいいでしょう。

但し、和室に通されても、挨拶がすまないうちや、主人を待つ間は座布団には座りません。

これは、「相手よりへりくだる」と言う意味があります。
加えて、武士の世界では、畳に直接座ることは、おしりが無防備になるので、そこから転じて「貴方の事を信用しています」意味にもなります。

逆に座蒲団を勧められたら、相手から敬意を示された事になります。
だから美しく座る必要があるので、にじりながら座るわけですね。

このように、元々座蒲団は高貴な人に敬意を表すものですから、直接足を乗せたり、いきなり座ることはやめて下さいね。
詳しくは「マナーうんちく話190《座蒲団の知識とマナー》」をご覧ください。

ところで、座蒲団での正座にも限度があります。
「お楽にして下さい」と言われたら、「お言葉に甘えまして・・・」と言って膝を崩したらいいでしょう。

膝を崩す時は下座側に崩して下さい。
つまり、床の間とは逆の方向に足を向けると言うことです。
但し、食事会などでは乾杯が始まる前までは正座を保ちます。

それまでは、かかとの上にお尻を載せるとしびれがキレやすいので、足首を丸くして、その中にお尻も収めたら比較的楽で、しびれも切れにくいですのでおすすめです。

ここで大切なのが服装です。
ぴちぴちした服装やミニスカートは感心しません。
着物や長めのスカートがお勧めです

正座が苦手だったり、膝が痛かったりしたら、失礼を詫びる言葉を掛けて、楽にしてもいいと思います。

さて、いよいよここから会話が弾むわけですが、先ずは床の間を見て下さい。
「床の間」は、和室を象徴する空間ですが、一段高くなっていますから、客の座であり神の座でもあります。だから、床の間に近いところが和室では上座になります。

床の間に活けている花や、掛けてある掛け軸は、お客様をもてなすために、主人が時間を費やして、あれやこれやと用意してくれたものに他なりません。

その、おもてなしの心を素早く察知することも大切です。
掛け軸や花に精通している人は少ないですが、掛け軸の意味を尋ねたり、花の名前を聞くだけでも相手に気持ちは伝わります。
床の間全体に関心を抱くことです。

この記事を書いたプロ

平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾)

Share

関連するコラム

平松幹夫プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
090-4573-1062

 

お問い合わせはお気軽にどうぞ

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

担当平松幹夫(ひらまつみきお)

地図・アクセス

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ岡山
  3. 岡山のスクール・習い事
  4. 岡山のカルチャースクール
  5. 平松幹夫
  6. コラム一覧
  7. マナーうんちく話785≪和室のマナー⑥「座布団」と「床の間」》

© My Best Pro