1日1分!女子力向上マナー2≪好感をもたれる美しい所作≫
食事会やパーティーなどに参加して、良い席につくように勧められて困った経験はありませんか?
特に女性の場合は上座を進められたら、そのまま素直に座っていいのか?形ばかりでも遠慮した方が良いのか?迷いますね。
女性だからと言って末席に座るのは、難しい事ではありません。
それどころか、謙虚さが有って好感を持たれるケースも多々あります。
しかし、不必要に遠慮すれば、進行がスムーズに行かなくなり、主催者は困惑します。加えて会場側も迷惑します。なぜなら、食事を提供する時間を予定して仕込みをしているからです。
ではどうするか?
時と場合により臨機応変に対応して下さい。
判断のポイントは「洋」のシーンか、「和」のシーンかです。
ホテルのフレンチレストランでの食事会で、一番いい席に座るように勧められたら、遠慮しないで速やかに従えばいいでしょう。
席の譲り合いは感心しません。
一番いい席は必ずしも上位者や年配者が座る必要はありません。
主催者が、「この人なら食事会を和やかな雰囲気に盛り上げてくれる」、あるいは「会の趣旨に相応しい人」等と判断したから、上座を進めてくれるわけです。
加えて、レディーファースト心を発揮したい男性がいればなおさらですね。
但し、席を勧められない場合は自ら上座には座れませんので、主催者に尋ねるのがベターでしょう。
但し、料亭や旅館の和室で、会席料理等と言う場合は、少し様子が変わってきます。上席を勧められたり、主賓の挨拶や乾杯の音頭などをお願いされたら、そのまま素直に受けたらヒンシュクを買うケースも有ります。
「三辞三譲」と言う言葉をご存知でしょうか?
いくら偉い人でも、金持ちでも、「勧められたら3回は辞退して相手に譲るという心掛け」が大切だと諭した言葉です。
また、「断るのも勧めるのも三度までですよ」と言う意味も有ります。
和のシーンでは、三度までは行かなくても、一度は辞退して、二度目はそれを受けるか否か明確にする事をお勧めします。
予め進行表に記載されているような場合は別です。
妻が夫の実家に行ってご馳走を頂いた後に、夫のお母さんに後かたづけを申し出ます。その時、お母さんは「あなたはお客様だからいいですよ」と言われても、それを、そのまま真に受けるかどうか迷いますが、同じ理屈です。
いったん断られても、再度申し出る事をお勧めします。
本当はエプロン持参で伺うのが一番ですが・・・。
ちなみに、序列は相手との力関係を示すもので、席次はその典型的な例です。仲間内でも公の社交の場でも、序列の順位や席次の知識が無いと、相手に不快感を与えることにもなりかねません。注意して下さい。