まなーうんちく話798《月々に 月見る月は 多けれど・・・。》
今日、8月7日は二十四節季の一つ「立秋」です。
連日の暑さにはもう飽き飽きしましたが、暦の上では「秋」ということです。
日本は四季が美しく南北に細長い国ですが、新暦と旧暦が一体になっているので、四季の捉え方が様々で、やや解りづらい点がありますね。
例えば、寒さが一番厳しい頃に「立春」になり、暑さがピークに達している時期に「立秋」になりますのでややこしいです。
改めて秋の捉え方に触れてみます。
・四季の一つ。
・夏と冬の間の季節。
・陰暦では7月から9月まで。
・太陽暦では9月から11月まで。
・天文学では「秋分」から「冬至」まで。
・二十四節季では「立秋」から「立冬」まで。
次に秋の語源に触れてみます。
・秋は五穀に恵まれ、食べ物に「飽き満ちる」と言う説が有力です。
そういえば、英語のautumnの語源は、ラテン語の収穫期を意味するそうです。
・秋は空が澄み、「あきらかである」と言う説。
・草木が紅葉して、あかくなるからという説。
つまり、これから空気が済み渡り、空が高くなり、そして次第に夜が長くなり、穀物や果実に恵まれ、木々は紅葉し赤く色づいて来るわけです。
加えて、ファッションの世界ではショーウインドウは華やかさを増して来ます。
このように、秋は豊かさを連想させ、心が前向きになります。
ちなみに、寒い時期には「寒中見舞い」や「余寒見舞い」があるように、暑い時期には「暑中見舞い」と「残暑見舞い」が有ります。
その分岐点が「立春」と「立秋」ですから、今日からは暑中見舞いではなく「残暑見舞い」になります。
暑中見舞いを出せなかった人や、暑中見舞いを頂いたけど返事を出していない人は、是非残暑見舞いを出される事をお勧めします。
残暑見舞いは厳格な決まりは有りませんが、
・時候の挨拶
・相手の安否伺い及び、自身の近況報告
・日付
などで纏められたらいいと思います。
最初は「残暑お見舞い申し上げます」になりますが、次は、暑さを強調するより近況報告に重きを置かれたらいいと思います。そして、相手に対する思いやりの言葉で締めくくりますが、この際、相手の同僚や家族にまで心配りが有れば、なおいいですね。
日付は「晩夏」とか「立秋」になります。
期間は、立秋から「白露(今年は9月7日)」までが一応の目安になります。
最近は、年賀状は出すが、暑中見舞いや残暑見舞いは出さない人が多いようですが、暑中見舞いや残暑見舞いは年賀状に繋がります。
前にもお話ししましたが、出来る限り「筆まめ」になられる事をお勧めします。
そして、残暑見舞いの頃には、「小さい秋」をあちらこちらで見かけるようになってきます。
商店やデパートやスーパーや商店街の飾り付け、野や山の景色、空の色、虫の音、花等がこれから徐々に変化してきます。
五感を働かせ、自分流の小さい秋を感じられる事をお勧めします。
感性が磨かれ、人間力が大きく向上し、心豊かな生活ができるようになります。