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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話543≪小利をみれば、即ち大事にならず≫

2013年5月21日

テーマ:日常生活におけるマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

夏の日差しに心が弾みます。
なにもかもアクティブになりそうなこの時期、のんびりと自然の中に、身も心も置いてみるのも良いものです。

5月21日は二十四節季の一つ「小満」です。
野に咲く名もない花も、草も、木も、虫も、鳥たちも、そして人々も、強くなった日差しを一杯吸収して、キラキラ輝く時で、命が一杯みなぎっている事を実感できる時です。

ちなみに、「小満」の本来の意味は、麦の穂が次第に大きくなり、少しだけ満足すると言う意味です。

何故、少しだけ満足するかと言えば、まだ収穫には至ってないので、大満足というわけにはいかないわけです。

万物がみなぎるようになり、麦が穂をつけ、今年も順調に生育していることが確認できたので、「ひと安心できる」ので、小満と名付けられたわけです。

飽食の今と違い、昔は穀物の出来・不出来は、命に直接かかわる事だっただけに頷けます。

農作物を収穫するまでは、万全の準備を整え、種まきから途中経過まで、事細かく観察し、適切に対応する必要が有ったわけですね。

そして、小満の頃になると、同時に、野や山の草木たちも、それぞれ実をつけ始める頃です。
梅もサクランボウも実をつけ始めますよ。

かの有名な論語に、
「小利を見れば、即ち大事にならず」という言葉が有ります。

一見、何の変哲にも思えない言葉ですが、そこが孔子のすごいところですね。
孔子は非常に解り易い言葉で持って、それでいて的確に的を射ています。

「小利」とは、わずかな利益の事です。

小利にこだわったり、焦ったりすると、大きな仕事はできない、と言う意味です。

急いでいる時には近道や危険な道は避け、少々遠くても安全で着実な方法を取ると言う「急がば回れ」と言う言葉と、僅かな利益を得ようとして、かえって大損してしまう意味の「小利大損」をプラスしたような意味です。

この言葉はビジネスのみならず、婚活、就活にも当てはまるのではないでしょうか?

自分はこうしたい、こうなりたいと思ったら、行き当たりばったりではなく、まずしっかりした長期の目標を立てることをお勧めします。

そして、自分が立てた目標に向かい着実に、一つずつこなしていくことが大切だと考えます。

さらに、それ以前に大切な準備として、常に自分を磨いておくことも必要ですね。

自分を磨くとは、素敵なマナーを身に付けることです。
ビジネスにせよ、婚活にせよ、就活にせよ、つまるところは人間関係です。

その人間関係を良好に保つために、潤滑油の役目を果たしてくれるのがマナーにほかなりません。

孔子が生きていた時代は、恐らく人の平均寿命はせいぜい三十年から四十年位だったと思われます。

しかし、今の日本は人生九十年、百年です。
長い人生、近道をストレートに行くのも良いし、少々回り道が有っても良いと思いますが、いずれにせよ素敵なマナーを身に付けていれば、良き伴侶になってくれ、大満足とはいかなくても、「小満」には有り付ける気がします。



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