マナーうんちく話515≪好感の持たれる自己紹介とは?≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

桜花香る春真っ盛り。
4月に入り、素敵な出会いのシーンが、あちらこちらで見られる頃ですね。
それぞれのご縁を大切にして、長い人生を豊かに彩って頂きたいと思います。

とはいっても、まだまだ厳しい時代状況です。
大海原に船出した人も、それを向かい入れる人も、不安や心配事は尽きません。

なかでも、先輩と後輩、上司と部下の人間関係はいつの世も複雑多様です。
加えて、期待と不安は表裏一体です。
大切な事は、それをどう捉えるかではないでしょうか?

さて、新たな出会いによって直面するのが「自己紹介」ですね。
さっそうとデビューした新社会人も、それを向かい入れる方も、最初の出会いは互いに緊張するものです。

そこで、最初の出会いを心地良くして、絆を深めて行くための、好感の持たれる自己紹介に触れて参ります。

互いに見知らぬ人同士、初対面の第一印象はとても大切です。
そして、初対面はあくまで「見た目」が大切です。

最初の印象で、「良い人だ」「一緒に仕事がしたい」等と思われるか、「嫌な人だ」「こんな人とは一緒に仕事がしたくない」等と思われるのでは、雲泥の差が有ります。
職場の状況に応じたうえで、明るく、清潔な身なりで応対したいものです。

次に「自己紹介」です。
マナーには全て、「なぜそうするのか?」と言う合理的な理由が存在します。
ちなみに、自己紹介の目的は3つあります。

①自分を相手に知ってもらう。
②相手の事を知る。
③自分も知ってもらったし、相手の事も知ったから、それをもとに、いかにして人間関係を築くか。

「話し上手は聞き上手」と言われるように、自己紹介のポイントは、先ず相手の言い分をしっかり聞き、それを理解し、尊重することで、これが大切です。

さりとて、自分もよく見て欲しいという気持ちも大切にしたいものです。
それには、先ず見た目です。つまり、「身だしなみ」と「姿勢」と「明るい表情」です。

そのことを念頭に、皆の前で自己紹介をする時は、先ず、名前を呼ばれたら大きな声で「ハイ!」と返事をします。そして、起立して姿勢を整えます。この時緊張して硬い表情をするのではなく、なるべく優しい笑顔になって下さい。

次に、「皆さん今日は(お早うございます)。始めまして、○○に配属されました△△です。よろしくお願いいたします」。以上のようにまとめて、言い終えたら丁寧にお辞儀をします。

与えられた時間によって、出身とか趣味とか抱負を言えばいいでしょう。
前の人が言った通りに話す必要はありません。自分の言葉で話して下さい。

また、言いたい事が沢山あっても、欲張らないで、本当に知って欲しい事を一つか二つに絞って下さいね。

ここまでは誰でもできます。実は、差が付くのはこれから先です。
自己紹介が終えたら、次は、挨拶にしても、会話にしても、されるのを待つのではなく、自ら積極的にする側になって下さい。

そしてそれに、「思いやり」が加味されれば嬉しいです。
具体的には、部下や同僚や上司に対して、常に相手の立場に立った話し方を心掛けることです。
ちなみに、最初は何を話していいか?迷ったら、今日の天気を前向きに表現してみるのもお勧めです。

自己紹介が済んだ後の人間関係作りは先ず、自ら前向きに、そして、小手先の技術より、心が大切だと考えます。

桜は夏になったら、花芽(かが)を作り、一旦深い眠りにつきます。
そして、厳しい寒さに耐えて、春になって「いざ出番!」となると、開花に向けて全力疾走します。

多くの人にとっては、まさに今が出番です。
「今から」、「これから」を大切にして、希望に燃えるスタートを切って下さい。



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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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