まなーうんちく話798《月々に 月見る月は 多けれど・・・。》
謹んで新年のお慶びを申し上げます
昨年は「マナーうんちく話」にお付き合いいただきありがとうございました。
今年も何卒よろしくお願いいたします。
ところで、新年に当たり、暦を新しくされたことと思います。
昨年の古くなった暦を「古暦」といい、新年になって初めて使用する暦を「初暦(はつごよみ)」と言います。
そして、新しい暦を前に「今年はどんな年になるか?」、期待や不安が混然とされている方も多いと思います。
これは、新しい手帳を手にした時の気持ちによく似ていますね。
《初暦知らぬ月日の美しく》
これは、大正から昭和の時代に活躍した作家、吉屋信子の俳句ですが、日本人全ての人の心中を、見事に表現した素晴らしい句だと思います。
毎年のことながら、新しい暦を前に、色々な思いが浮かんできますが、結局は、「今年を美しく彩るか否か」は、自分次第ではないでしょうか?
だったら、「どんな年になるのか?」という他力本願ではなく、「どんな年にするか」と、前向きに捉えるのも良いかもしれませんね。
また、「新年の計は元旦に有り」で、元旦の今日は何かと身が引き締まって、「頑張るぞ!」と決心されている方も多いと思います。
正月くらいは、希望を大きく持ちたいものですね。
年頭に「大志」を抱くか、絵に描いた餅にならぬように「現実的な目標」を掲げられるかは、人それぞれです。
いずれにせよ、このコラムをご覧いただいた皆様方の新しい暦に、「美しい出来事」が一杯書きこまれることを祈念致しつつ、新年のご挨拶とさせていただきます。