マナーうんちく話494≪和顔愛語≫
折角の酒の席で、一部の人のマナー違反で、楽しい席が気まずくなったり、しらけてしまうケースも有ります。
また、慣れない酒を急に飲み過ぎ、気が大きくなって、予期せぬ事態を招くことも有ります。
酒の席は、飲み方次第で大変楽しい席になりますが、同時に、飲み方が悪ければ、それなりのリスクを伴います。
また、食事は一人前の量が大体決まっていますが、酒は個人差が非常に多いのが特徴です。
それぞれが我を張るのではなく、飲める人も、飲めない人も、互いに同調しながら楽しい一時を過ごして下さい。
そうは言っても、酒が好きで飲めばすぐに楽しくなる人は良いですが、全然酒が飲めない人は困ります。
そんな人は、酒は飲めなくても雰囲気に酔って下さい。
酒が飲めない人は、ジュースかウーロン茶が多いようですが、ソフトドリンクで始終「しらふ」を通すのではなく、ソフトドリンクを飲みながら、周囲に溶け込み、楽しい気分になることが大切です。
要は、日本酒でも、ウイスキーでも、ビールでも、ウーロン茶でも、何を飲んでも、周囲と溶け込み、楽しい雰囲気に浸ることです。
また、酒の席での会話ですが、小難しいことは抜きにして、楽しい話題に終始して下さい。
仕事の話は最終的には愚痴になります。
間もなく選挙ですが、政治の話は喧嘩になる恐れが有ります。
さらに欠席者の悪口も楽しく有りません。
他人の悪口で場が盛り上がっても、後には、むなしさが残るだけです。
また、このような席で、「聴き上手は話し上手」が実行できる人は、かなりのマナー美人です。
さらに、「酒は飲んでも飲まれるな」と言いますが、自分の飲める適量を把握しておくことは大切です。
「やばいな」と思ったら、席を立ち、少しさます等、自分なりの工夫が大切ですね。
加えて、たちが悪いのは「セクハラ」です。
中年以降の男性にしばし見られる光景ですが、だらしない限りです。
いじめの問題もそうですが、いじめになるのか?セクハラになるのか?ではなく、マナーの基本は、あくまで相手に対する思いやりです。
つまり、相手が不快感を覚えるようであれば、例え合法でもしないことです。
逆に、相手が好感を持ってくれることは積極的にされたらいいと思います。
例えば「酌」の問題ですが、「酌をなぜしなければならないの?」と捉えるのではなく、それをすることで、相手が喜んでくれれば、前向きの気持ちでされたらいいと考えます。
次回は「酌」「献杯」「返杯」のマナーに触れます。