マナーうんちく話604≪武士は食わねど高楊枝≫
北国では、天気予報に雪マークがつく頃になりましたが、「晴れの国」岡山では、本格的な冬になるのは、もう少し先のことです。
22日は二十四節季の一つ「小雪」でしたが、穏やかな一日でした。
しかし、これからは、わずかながらでも小雪が舞い散ることが有ります。
そして、太平洋沿岸では、乾燥注意報の出る日が多くなってまいりますので、ストーブなどの火の元には御用心ください。
加えて、マスク姿の人が多くなった気がします。
睡眠とバランスの良い栄養をしっかりお取り下さい。
また、この時期になると、晴れた天気なのに、雪が風に舞うように降る時が有りますが、これを「風花(かざばな、かざはな)」といいます。
俳句の世界では季語に使用されますが、一般的にはあまり使用されないので、「風花」といえば、どのような花なのか、迷われる方も多いのではないでしょうか?
「小雪」は人の名前に、「風花」は店名などによく使われているように、日本人には、いずれも愛着の有る名前です。
ちなみに、人の名前では「小雪」を「こゆき」と読むことが多いですが、二十四節季の「小雪」は「しょうせつ」と読みます。
そして、二十四節季の「小雪」を過ぎ、「風花」が舞うようになれば、温かいものが恋しくなります。
ところで、「寒い」の反対は「暖かい」です。
気温や気象上の表現の際は、「寒い」とか「暖かい」となります。
さらに、「冷たい」の反対は「温かい」です。
心のあり様や、身体や手で触れて感じる際には、「冷たい」とか「温かい」となります。
温かい飲み物や鍋料理も嬉しい季節ですが、寒い時期に、思いやりの有る、温かい心に触れると、誰でもホットな気分になります。
勿論、全ての人に対し、温かい心で接することは至難の業でしょうが、自分にとって大切な人や、これから仲良くなりたい人には、温かい心で接することをお勧めします。
相手に対し、思いやりの有る温かい心を抱いておれば、それは気温や香りのように、相手に伝わり、良好な人間関係が築けます。
今年も冬の風物詩である、クリスマスのイルミネーションが美しく夜空を照らす季節になりましたが、寒風の中、ポケットに手を入れて眺めるイルミネーションには、街の元気と、人の温かさを感じます。
人の温かさを素直に受け入れ、それを心地よいと感じることができる人は、人に温かさを与え、好感を及ぼすことができるようになります。
寒い時期に様々な温かさをしっかり感じて下さい。