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コラム
マナーうんちく話343≪旅館の心付けのマナー≫
2012年9月27日
旅館を利用して、ご馳走を頂き、風呂に入り珠玉の一時を過ごしたら、布団に入りゆっくり休みますが、翌朝は部屋の担当者が布団を上げに来て下さいます。
爽やかな挨拶を交わして下さい。
そして朝食タイムですが、ここでも色々とお世話をして下さいます。
前回に引き続き、旅館での一連の流れを把握していただいたらお分かりだと思いますが、旅館はホテルと違って、「旅館のスタッフ」とのコミュニケーションがとても密になります。
だから「心付け」をどうするか?がとても気になるところです。
ちなみに「心付け」とは、お世話になる人に対し、感謝の気持ちを表現するために渡すお金とか品物です。
そして、この心付けに関しては、「する」「しない」の決まりは有りません。
利用者の気持ち次第です。旅館を利用する前によく検討して下さい。
もし、心付けをされるようでしたら事前の準備が必要です。
綺麗なお札、ポチ袋、懐紙などです。
但し、小さい子どもがいるとか、高齢者がいて、通常より旅館に負担をかけるような時、あるいは無理をお願いする時には、心付けを渡されることをお勧めします。
さらに、「心付け」を渡すタイミングですが、部屋に通されてお茶を頂いた時点がベストです。「今日はよろしくお願いします」等の言葉を添えて、さりげなく渡して下さい。
ところで頂いた心付けですが、旅館により扱いは様々のようです。
自分が全て心を込めておもてなししたのだから全て頂いたものは自分のもとするケースや、頂いたら全てプールして社員の福利厚生などに使用するケースも有ります。領収書を発行してくれる所も有ります。
また、心付けは所定の料金を支払っているのだからという理由で、渡さなかったが、心のこもったサービスを受け感動した!と言うケースも良く有ることです。
こんな時には、礼状を書かれるのも喜ばれます。
サービス係りの名前をキチンと記憶して、帰りの時にフロントで渡されても良いし、帰宅後に改めて投函されるのもお勧めです。
風光明美な景観が広がり、その土地ならではのご馳走を味わい、これに温泉まで加味されたら、これはもう日本の旅館でしか味わえない至福の一時です。
加えて、一部屋ごとに専任の仲居さんがつき、最高のおもてなしをしてくれ旅館には、思いやりの心のエッセンスが凝縮されている感があります。
時間と予算にゆとりが有れば、このコラム欄の「和の礼儀・作法」「和食のテーブルマナー」を参考にして頂き、旅館を利用されるのもお勧めです。
癒しの一時を心いくまで味わうと共に、最高の自分磨きになります。
そういえば、最近は旅館でも、「お一人様」が増えているそうですね。
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