- お電話での
お問い合わせ - 090-4573-1062
コラム
マナーうんちく話331≪マナー美人①「ハンカチ編」≫
2012年9月14日
小さい秋があちらこちらで根付いてきましたが、まだまだ暑い日が続き、ハンカチが離せませんね。
もともとハンカチは、身嗜みとして日常的に用いられる四角い布ですが、その起源は、ヨーロッパの女性が頭に巻く布「カーチフ(kerchief)」です。
そして、手に持ったのが「ハンカチーフ(handkerchief)」で、首に巻いたのが「ネッカチーフ(neckerchief)」と言うわけです。
17世紀にはそれが男性にも広がり、「ポケットチーフ(pocket chief)」として、スーツの胸ポケットに差して愛用されました。
日本には明治維新後、洋装がもたらされたのに伴い、高貴な人達の間で広まりました。それまでは、おなじみの「手ぬぐい」を使用していました。
ハンカチは、ヨーロッパでも日本でも、最初は高貴な人達の間で使用されていましたが、日本の手ぬぐいは、身分を問わず、広く用いられた、ちょっと粋な小物ですね。勿論今でも愛用者は大勢います。
ところで、ハンカチを今のように四角に統一した人物をご存知でしょうか?
マリー・アントワネットです。
彼女が社交界にデビューしたのは18世紀後半ですが、その当時のハンカチの形は実に多種多様で、彼女はそれが気に入らず、夫であるルイ16世に申し出て、「ハンカチは四角にするべし!」というお触れを出したと言われており、それ以降ハンカチは今のようになったと言われております。
ちなみに、宴会などでよく使用される乳房の形をしたシャンパングラスも、彼女の胸がモデルになったそうですよ。
さて、気にいった人と話をする機会を作る、「ハンカチお落とし作戦」と言うのは良く聞きますが、それは別として、「あなたの前を歩いていた人が、何かの拍子でハンカチを落としました」。この時あなたはどう振舞いますか?
①見知らぬ人だから、黙ってそのまま見過ごす。
②「ハンカチが落ちましたよ!」と言って声だけ掛けてあげる。
③「ハンカチが落ちましたよ!」と言って、落ちたハンカチを拾って渡してあげる。
④「ハンカチが落ちましたよ!」と言って、落ちたハンカチを拾って、さらに埃を払って渡してあげる。
大抵の人は②か③ですが、④の行動がとれる人は立派な「マナー美人」で、常に誰とでも、良好な人間関係が築ける人です。
落ちたハンカチを拾って、埃を払う行動はほんの数秒です。
この一瞬の気配りは些細な行動のようですが、ハンカチを落とした人には、とても好印象を与えます。
日本は世界屈指の、物質的に豊かな国です。
落とし物の数も種類も年々増えています。
しかし、落し物をしても届け出をしたら、殆どの割合で、それが帰ってきます。
日本は素晴らしい国ですね。
関連するコラム
- マナーうんちく話604≪武士は食わねど高楊枝≫ 2013-10-08
- マナーうんちく話520≪電車内でお化粧するの、どう思う?≫ 2013-04-10
- マナーうんちく話521≪お心肥し≫ 2013-04-12
- マナーうんちく話509≪「女しぐさ」と「男しぐさ」≫ 2013-03-23
- マナーうんちく話499≪習慣は第二の天性なり≫ 2013-03-07
コラムのテーマ一覧
カテゴリから記事を探す
平松幹夫プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
お問い合わせはお気軽にどうぞ
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。