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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

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コラム

マナーうんちく話219≪入学祝と親の役割≫

2012年3月28日 公開 / 2012年4月14日更新

テーマ:祝い事のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

御承知の通り、日本は世界屈指の長い歴史を誇っていますが、それに伴い日本の教育も大変長い歴史を有しています。

日本における教育の始まりは、8世紀の初頭に制定された「大宝律令」だと言われております。「律」は刑法、「令」は政治の仕組みのことで、大宝律令は日本史上初めて「律」と「令」が揃った本格的な律令だといえますが、この中に「学令」という教育に関する項目が有りました。
当時から、教育による人材育成に重きが置かれていたことが伺えます。

そのような遺伝子のせいでしょうか、世界中で日本の義務教育の普及は断トツですね。
また高校の進学率も、96・97・98%有し、多国の追従を許していません。

このように、教育にも大変恵まれた日本では、古くから入園・入学は、子どもたちが新しい社会生活をスタートさせるとても大切な節目として、家族、親族が中心になりお祝いします。身近に該当される方も多いのではと思いますので、今回は入学祝いに触れてみます。

祝い方は、保育園や幼稚園の入園か、高校や大学の入学かによりまちまちですが、いずれにせよ、親や祖父母にとっては喜びも格別だと思います。
特に最近は少子化の影響もあり、祝い方も年々派手になっているようです。
また入学祝い商戦も一段と熱くなっている気がします。

しかし、当事者にとって、「入園・入学」の人生の節目は、新たな集団生活を営むとともに、教養や社会性を修得する人間力形成のためのワンステップです。その事をしっかり認識し、それに沿った祝いの仕方が重要です。
ちなみにここでの「社会性」とは、「礼儀・作法」に他なりません。

また、入園・入学式につき添う親も多いと思います。
その際、「何を着て行こうか?」、とても気になるところですね。
特にお母さん方は大変だと思います。
落ち着いた雰囲気で、品の有る装いをお勧めしますが、お洒落と共に姿勢・立ち振る舞い・言葉遣いも、全てがセットになっている事をお忘れなく。
特に「姿勢」は全てのシーンでとても大切です。
また、お目出度い席は「笑顔」がお似合いですよ。
それから、飛びっきりのお洒落をした時に、自分を表現する言葉は、「わたし」「あたし」より「わたくし」がお勧めです。

さらに、親や祖父母として、お祝いの品物を贈る時には、贈り物がダブらないよう本人の希望を聴いてあげることもお勧めです。親や祖父母としては、お金に糸目を付けないで、できるだけ高額なものを!と言う気持ちはわかりますが、それと本人が喜ぶものとは一致しません。勿論、本人の手に届かない贈り物は喜ばれるでしょうが、財布と相談して下さい。
また親しい人等を招待しての、「お祝いパーティー」等も良いですね。

加えて、「お返し」ですが、入園・入学祝はあくまで身内での祝ですから、基本的には品物でのお返しは不要です。
但し、以前にもお話ししましたように、本人から直接お礼を言わせることをお勧めします。本人からのお礼はとても大切です。
事情により、どうしても「お返し」をしたいなら、表書きは「内祝い」「子どもの名前」で、半額から3分の1位の金額の品を贈られたらいいと思います。


最後に、入学の節目の時に、「恵まれた環境で学校に通える」ことに感謝する事を教えてあげることもお勧めします。
日本は何もかも恵まれていますが、世界中には学校に行きたくても、貧しいが故に、学校に行けない小さな子供が大勢います。学校に行くどころか、働きに行かざるを得ない子どもが大勢います。
ちなみに、子供の成長に害を及ぼす15歳以下の子供の労働を「児童労働(Child Labour)」と呼んでいますが、これに該当する子どもは、世界中に2億人以上存在します。

入学を機に、親が子供に、今までの努力を誉め、心のこもったお祝いをするとともに、「感謝の心」や「社会性」の大切さをキチンと教えたら、「いじめ」「不登校」「校内暴力」は激減すると思うのですが・・・。
子供が学校に通っている限りは、親の役割は大きいと思います。

この記事を書いたプロ

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