マナーうんちく話119≪人を紹介するときのマナー≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

お盆で帰省されている人も多いかと思います。
夫婦で友人宅を訪ねたり、恩師の所へ伺うことも多々ある時です。
当然、自分は相手のことをよく知っているけど、妻と相手は初対面という時は、互いに紹介をしなければいけませんね。
ビジネスシーンにおいてもしかりです。
大きな商談がまとまりそうになったので、上司を連れて最後の挨拶に伺った時、相手と上司は初対面。どう紹介するか?

今回は他人を紹介する時のマナーを解説いたします。
この場合は、どの場面で、どちらを先に紹介するかがポイントになります。

紹介する時の基本は、『下位者を上位者』に先にします。この基本さえご理解いただければ、プライベートでもビジネスの場でも迷うことは有りません。
もう少し詳しく説明しますと、当然上位者を立てるということになりますので、「最初に上位者に下位者の情報を提供する」という理屈です。
ちなみに上位者とは、年長者、上司、お客さん、女性等になります。
また、自社の上司(役職者)と、取引先の人とでは、例え取引先の人に役職がついていなくても、取引先の人が上位者になります。
まとめてみますと、最初に、
・年少者を年長者に
・後輩を先輩に
・部下を上司に
・男性を女性に、等になります。

○夫婦で、夫の恩師の家を訪ねた時
先ず、玄関先では簡単に挨拶をするだけです。この時、妻は夫の後ろに控えて、「失礼いたします」あるいは「お邪魔いたします」等と言って軽く会釈をする程度がいいですね。
応接間などに通されたら、そのお礼をキチンと述べて、夫が、先に恩師に妻を紹介します。
紹介する夫は、妻の名前だけでなく、簡単なエピソードとか、妻と恩師の共通する話題なんかを少し加味すれば、なおいいです。

○上司同伴で、取引先に伺った時
部屋の通された時点で、取引先の人に上司を紹介し、次に上司に取引先の人を紹介します。
例えば「当社営業部長の平松です」といって取引先の人に紹介したら、次に平松営業部長に、「こちらは今回のプロジェクトの件でお世話になっている鈴木課長です」と言う具合に紹介します。
ちなみに、取引先に紹介する人が複数の場合は、役職の高い順になります。取引先が複数いる場合も同じです。

○紹介する時の動作
人を紹介する時には、手のひらを上に向け、指先を揃え、指し示すとキレイになります。

出会いの数だけ、自分を紹介したり、連れの者を紹介したりする機会が有ります。
前回の「上座・下座」のお話と共に、「紹介する順序の基本」を押さえておかれると何かと便利です。

なを、「自己紹介のマナー」は、昨年12月11日のマナーうんちく話28《自己紹介のマナー》、及び4月11日のマナーうんちく話62《名刺交換とその後》を参考にして下さい。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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