マナーうんちく話516≪袖触れ合うも多生の縁≫
マナーうんちく話⑳《好感度グーンとアップ大作戦》
11月7日は立冬です。
野山に枯れ葉が舞い散る頃で、今日から立春の前日までが冬ですね。
この頃に吹く西北西の風速8メートル以上の風が「木枯らし」で、一時的に風が強くなり、急に雨が降って来たかと思えばすぐに止んでしまうのが「時雨(しぐれ)」です。また春のように温かくポカポカ陽気になることを「小春日和」と表現します。
やがて、山の動物たちは冬ごもりし、木々から緑が失せて行きます。
一枚の赤い枯れ葉が舞い落ちてきました。
これを見て、人生のはかなさを感じネガティブになるか、自然の精緻さを感じ取りアクティブになるか?
両者には雲泥の差があります。
昨日、備前市で地域交流のためにお役に立つ講演を行いました。
20代から、間もなく米寿を迎えられる方まで、幅広い方々のご参加いただき、大変熱心にお聞きいただきました。深謝!
「自分を磨き、好感度を上げれば笑顔いっぱいのハッピーライフ」というタイトルで、自分磨きに励み、好感度を高めれば、家庭が明るくなり、地域が活性化するという内容です。
その大前提として、個々人が、全てに対し前向きになり、感謝の心を持つことが必要です。
そのうえで、「美しい笑顔」「美しい挨拶」「美しい姿勢」「美しい会話」「称賛の技術」「他者の話を聴くこと」「メイク&ファッション」「ありがとうのことば」等が加味されるべきです。
最近特に「地域交流」とか「地域おこし」等の言葉がいきかうようになり、様々な政策が実施されていますが、その前に地域の人々が、仲良くなり、笑顔の挨拶やありがとうの言葉が飛び交うようになることが必要です。
互いに人の話をキチンと聴くことも不可欠です。
このように地域が活気づくには、先ず家庭が明るくなくてはいけません。
夫婦間、家族間でキチンと挨拶が交わされているか否か?
有り難うの言葉や笑顔が家庭に存在するか否か?
夫婦間・家族間で、互いの話を聴き、其れを理解し、それが尊重できるか否か?
残念ながら日本の家庭では挨拶が徹底されていないようです。
外国から日本にホームステイした人が不思議がることに、「日本の家庭の挨拶のなさ」があるそうです。私もセミナーや講演で「家庭で挨拶をしているかどうか」をよく訪ねます。
家庭内の挨拶は50%あるかないかです。
挨拶がなければ会話も必然的に少なくなります。
日本の家庭の「団らん時間」も減少傾向にあります。
また、その少ない団らんは、夕食時に限られているのが圧倒的のようです。
再度、夫婦間・家族間で、「コミュニケーションの在り方」や、「挨拶」「有り難うの言葉」「互いの話を聴く」「長所をキチンと褒める」こと等を見直してみられては如何でしょうか・・・
本当に好感が持たれ、魅力的な人とは、全てに前向きで、感謝の心、思いやりの心を持ち、自分はもちろん人も幸せにできる人です。
このような人が構成する家庭は明るい家庭になります。そして、これらの家庭は地域を活性化させます。
要は地域交流も、地域の活性化も、そこに住む人次第ではないでしょうか?
「北風吹きぬく寒い朝も、心ひとつで暖かくなる」という歌の文句があります。
挨拶も、笑顔も、ありがとうの言葉も、其れを発する人の心次第です。
今年の冬は、厳冬になるか暖冬になるのか、わかりませんが、いずれにせよ「前向きの心」で歩んでいきたいものです・・・