運送会社を知る　通販出荷向きな利用すべき運送会社はメニューは？　ヤマト運輸　佐川急便　日本郵便を独自評価　まとめ盤

運送会社といってもいろいろあり、個人宅への配送やビジネス用運送、大型・重量運送に引っ越しなど、それぞれ得意分野をもって運営しています。その中から通販で使用することが多いのは個人宅配送になります。では個人宅配送に強い大きな会社は？となると
「ヤマト運輸株式会社」「佐川急便株式会社」「日本郵政株式会社」の3社が挙げられます。
3社それぞれが似ているのかというとそうでもなく、それぞれが違うサービスを持っており、ではどう違うのかをまとめました。3社3様の配送・集荷システム、配送網、出荷メニューがあり、それぞれを研究し、うまく活用することが送料を制することにつながります。

ヤマト運輸株式会社

個人宅配送業界ではナンバーワンの流通網を持っており、細かいエリアごとに店舗を持っています。各店舗に配達員を配置しており、集配システム・地域間の輸送・大拠点から各店舗→個人宅への配達の速さはどれをとっても日本で右に出る者はいません。
素早くきれいに配達するヤマト宅急便が主になりますが、宅急便コンパクト（小型宅配便）、ネコポス（追跡メール便）など種類も多く、様々なかたちに対応でき、なおかつ宅急便と同じ速さで配達するという、早くて使いやすいサービスが増えております。
業界1位のヤマト運輸株式会社を筆者なりに評価・まとめております

ヤマト運輸株式会社の筆者の評価

価格　　　高い←☆☆☆　　→安い　ネコポスは全国一律料金、他は地域別料金
配送力　　遅い←☆☆☆☆☆→速い　メール便も宅配便も同じスピード
配送網　　弱い←☆☆☆☆☆→強い　全国に配達網を巡らせている
使い勝手　悪い←☆☆☆☆　→良い　メニューの規格をしっかり把握することが必要
総合力　　悪い←☆☆☆☆　→良い　配達に関するレベルは最高

　価格面について

　　評価☆3　☆☆☆

ヤマト運輸は各メニューに定価設定もありますが、基本的には配送契約をする必要があります。配送料がまとまってくれば頼もしい金額を掲示してもらえますが、スタート時点では難しいでしょう。

　配送力について

　　評価☆5　☆☆☆☆☆

宅急便の到着が速いのはさすがなのですが、このスピードで宅急便コンパクト、ネコポスを届けてもらえるのが他の運送会社と大きく違う点です。
ちなみに筆者の住所は近畿圏なので、ほとんどの地域が翌日エリアという配送力です。

　配送網について

　　評価☆5　☆☆☆☆☆

離島料金・中継料金が一切ないので安心して送れます。ほとんどの住所にも送ってもらえるので地方からの信頼は絶大なものがあります。

　使い勝手について

　　評価☆4　☆☆☆☆

システム面も強いので多くの荷物でも素早く対応してもらえます。
サイズ・重さにそれぞれの規定がしっかりあるので、納得・把握したうえで選びましょう。
また今回おススメするネコポス・宅急便コンパクト・宅急便にはそれぞれ上限がありますが破損補償があります。

ヤマト運輸おすすめメニュー

　ネコポス

　　宅急便と同じスピードで配達される高速メール便

価格　　　高い←☆☆☆　　→安い　全国一律送料　包材は選ばない　契約金額次第
配送力　　遅い←☆☆☆☆☆→速い　他の追随を許さない高速メール便。指定はできない。
使い勝手　悪い←☆☆☆☆　→良い　サイズと重さにしっかり規定がある。破損補償有

破損補償金額　上限3,000円
大きさ（上限）：縦31.2㎝以内・横22.8㎝以内
※A4サイズがそのまま封入できる角形2号封筒（縦33.2㎝・横24.0㎝）はサイズオーバーとなりますのでご注意ください。（余剰な部分を折っていただくことで発送いただけます。）
大きさ（下限）：縦23㎝以上・横11.5㎝以上　厚さ：2.5cm以内※　重さ：1Kg以内
（ヤマト運輸ホームページより抜粋）

　宅急便コンパクト

　　配達指定などにも対応した、少し安い小さいサイズの宅急便

価格　　　高い←☆☆☆☆　→安い　専用封筒がいる。小さいサイズならお得
配送力　　遅い←☆☆☆☆☆→速い　宅急便と同じ早さ、配達指定もできる。
使い勝手　悪い←☆☆☆☆　→良い　既定のサイズがある、破損補償有

破損補償金額　上限30,000円
宅急便コンパクト薄型専用BOX（たて24.8cm×よこ34cm）と
宅急便コンパクト専用BOX（たて20cm ×よこ25cm ×高さ5cm）があり、
荷物による使い分けができます。
（ヤマト運輸ホームページより抜粋）
薄型BOXも厚さ5cm以内に抑える必要があります。
詳細はホームページをご確認ください。

　ヤマト宅急便

　　国内最高の配達網で運ばれる宅配便

価格　　　高い←☆☆☆　　→安い　契約料金次第、サイズ・重量で計算する。
配送力　　遅い←☆☆☆☆☆→速い　十分な速さで離島も問題なし、混みあうことも
使い勝手　悪い←☆☆☆☆☆→良い　補償もありシステム面でも十分使いやすい。

破損補償金額　上限300,000円
サイズ・重量で料金が決まるので注意が必要です。
まず契約相談をするべき商品、Yahooショッピング出店者は考慮してもらえる（かも）

通販ではヤマトメール便が使えないので注意が必要。

総合評価　ヤマト運輸　まとめ

　評価☆4　☆☆☆☆

最高の配送力・配達網でどの発送メニューでも高速対応できる点がおすすめポイントになります。契約した場合、配達の速さでの顧客満足を得られやすく、発送体制に自信があればおススメです。
通販のおすすめメニューとして3種類厳選しましたが、上限サイズ・重さなどしっかり把握して使用する必要があります。
実績が必要なところがネックですが、通信販売をするにあたって、顧客評価を第一優先する場合はおススメする運送会社です。

佐川急便株式会社

以前はビジネス寄りの配送が多くありましたが、平成以降は個人宅配送に力を入れており、全国各地に配達網を持っております。　ヤマト運輸ほど細かい拠点はありませんが、違うシステム運用・配達員配置で細かく・素早い集配業務を行えるようになっております。
佐川飛脚便（宅配便）がメインになり、遠方でも翌日配送を可能とする飛脚航空便は「安く」「早く」「遠く」に運べる宅配便になっております。ほかにもチャーター便など運営側として使用できるようなサービスも豊富にそろっています。
　メール便や小型便のサービスがなかったのですが、これらを補うため（以外にもあると思いますが）2021年日本郵便と本格的な協業に合意しました。
業界2位の佐川急便株式会社を筆者なりに評価・まとめております。

佐川急便株式会社の筆者の評価

価格　　　高い←☆☆☆☆　→安い　契約料金次第だが、飛脚航空便は秀逸
配送力　　遅い←☆☆☆☆　→速い　十分な配送能力があるが、弱い地域もある
配送網　　弱い←☆☆☆☆　→強い　独自の配送網があるが、離島・中継料金がある
使い勝手　悪い←☆☆☆☆　→良い　宅配便だけなら☆5　メール便に注意ポイントあり
総合力　　悪い←☆☆☆☆　→良い　高いビジネスシステム力があるので相談してみては

　価格面について

　評価☆4　☆☆☆☆

価格は宅配便契約次第になってきますが、飛脚航空便のスピードの速さにしては北海道・沖縄の金額は抑え目になっています。

　配送力について

　　評価☆4　☆☆☆☆

宅配便ではほどんどの地域で早いのですが、過疎部に若干遅くなるところがあります。

　配送網について

　　評価☆4　☆☆☆☆

都市間の移動は十分に強く、ほとんどの場合で不便を感じさせないレベルにあります。
離島料金・中継料金があるのが注意ポイントになります。高額の追加料金がかかる場合もあるので、他社へ持ち込み価格で対応したほうが安い場合もあります。

　使い勝手について

　　評価☆4　☆☆☆☆

システム面も強いので多くの荷物でも素早く対応してもらえます。
日本郵便との協業の成果次第で評価が大きく変わります。
引き続き調査・取材をしていきます。

佐川急便おすすめメニュー

　佐川宅配便・飛脚航空便

　佐川急便の配達網で運ばれる高速宅配便

価格　　　高い←☆☆☆☆　→安い　契約料金次第、サイズ・重量で計算する。
配送力　　遅い←☆☆☆☆☆→速い　都市部では細かい要望に応えられるサービスも
使い勝手　悪い←☆☆☆☆　→良い　離島・中継料金があるので注意が必要。

破損補償金額　上限300,000円
サイズ・重量で料金が決まります。
離島・中継料金がかかる場所もあるので注意が必要です。
ハンガー便、即日配達便、ラージサイズ便など用途に合わせて宅配便のバリエーションがあるのが特徴なので、契約相談時に取扱商品についてしっかり話したうえで相談するのがベストになります。

　飛脚ゆうパケット便

価格　　　高い←☆☆☆☆　→安い　契約料金次第、1・2・3cmで値段が変わる。
配送力　　遅い←☆☆☆☆　→速い　集荷は佐川・配送は日本郵便
使い勝手　悪い←☆☆☆☆　→良い　集荷時にその場で計測してくれるので楽。

この通り飛脚ゆうパケットなど日本郵便との連携商品があります。
サイズ（厚さ）次第では送料の節約につながる可能性があります。
相談可能なので一度する価値はあります。

ただしレターパックやクリックポストなどは持って行ってもらえません。

協業を開始したところでどういったことができるのか、まだ不明な点が何点かあります。
こちらに関しては調査・取材をしてから評価をしたいと思います。

総合評価　佐川急便　まとめ

　評価☆4　☆☆☆☆

十分な配送力・配達網で、宅配便の発送メニューも豊富な点がおすすめポイントになります。契約した場合、使用目的に合わせたシステム面のサポート、豊富な宅配便メニューが選べるので細かなサービスが可能になります。
日本郵便との協業は、計算通りにいけばメール便系などのメニューがなかった（昔はあったが廃止されていた）佐川急便にとって通販配送での大きな戦力になると考えられます。
細かなサービス・新たなメール便、完全な評価はまだ先かもしれませんが、まだまだ便利になっていくと考えております。

日本郵便株式会社

明治の時代より日本の郵便を担ってきており、平成の時代に民営化されて今に至ります。
昔から続く郵便はとにかく安く、サイズ・重量での細かなサービスは他社の追随を寄せ付けません。反面郵便の配達網は大きく変化しておらず、全国配送網は非常に細かいですが配送日数はかかるという特徴を持っています。またサービスの種類が豊富ですがサービス同士が似ているものがあるのでそれぞれ研究が必要です。
通販ではゆうパック（宅配便）、レターパックプラス（小型宅配便）、ゆうパケット（追跡メール便）、定形外規格外郵便（メール便）、外部登録が必要なクリックポスト（追跡メール便）と使えるメニューは豊富ですが、それぞれ配達日数が違います。
業界3位の日本郵便株式会社を筆者なりに評価・まとめております。

日本郵便株式会社の筆者の評価

価格　　　高い←☆☆☆☆☆→安い　全国一律送料メニューが使いやすい
配送力　　遅い←☆☆☆　　→早い　メニューによるので要注意
配送網　　弱い←☆☆☆☆☆→強い　離島料金いらず、地方も十分強い
使い勝手　悪い←☆☆　　　→良い　改善要望はたくさんある
総合力　　悪い←☆☆☆☆　→良い　通販を始めるならまず相談すべき、絶対におススメ

　価格面について

　☆☆☆☆☆
価格面は最大評価ができます。とにかく全国一律の料金メニューが豊富なため、送り先・用途に応じて使用できればいきなり大手通販会社を出し抜けることも出来ます。

　配送力について

　☆☆☆
日本郵便株式会社の大きな特徴が配送メニューの違いで配達日数が全く違うことにあります。ゆうパックは早いですが、レターパックから徐々に日数が必要になり、普通郵便は土日配達がないため最大1週間以上かかる場合もあります。買い手側に理解いただくことも必要です。

　配送網について

　☆☆☆☆☆
離島料金・中継料金が一切ないので安心して送れます。ほとんどの住所にも送ってもらえるので地方からの信頼は絶大なものがあります。

　使い勝手について

　☆☆
いろいろなことで手続きが必要であったり、他社と比較しても決して完璧なシステムを備えているわけではありません。精神論で申し訳ないのですが、我慢が必要な場面も多いかと思います。通販での助けになることは間違いないなく、相談をしやすい体制をとっていますので、運用の相談を窓口・担当者と都度しっかりすることで、使い勝手の良い業者になるかと思います。またレターパック以下の商品では配達時の事故破損の保証が一切ないのも特徴です。

日本郵便おすすめメニュー

　第一種普通郵便

　知る人ぞ知るお得な商品
価格　　　高い←☆☆☆☆☆→安い　全国一律送料　包材は選ばない
配送力　　遅い←☆　　　　→早い　土日の配達がない、1～6営業日かかる。
使い勝手　悪い←☆☆☆☆☆→良い　特徴をとらえれば送料で出し抜ける、破損保証がない

サイズ・重量で変化　全国一律料金　誰でもすぐ使える、割引はない
　　定型内郵便　84円～　規定サイズ内の封筒のみ
　　定形外規格内郵便　120円～　A4封筒サイズ厚さ3cmまで　重量で金額が変わる
　　定形外規格外郵便　205円～　サイズ不問　重量で金額が変わる

　レターパック

　特にプラスがおススメ　規格内でできるのであれば超お得！
価格　　　高い←☆☆☆☆☆→安い　全国一律送料　専用封筒を買うだけ
配送力　　遅い←☆☆☆　　→早い　1～4営業日かかる。
使い勝手　悪い←☆☆☆☆　→良い　4kgまで送れる。破損保証がない

　専用の封筒を買って誰でもすぐ使える　全国一律料金、割引はない
ライト　370円で買って封入　3cm・1kg以内ポスト投函で配達
プラス　520円で買って封入　外部補強せず封ができればOK　4kg以内　手渡し配達

　ゆうパック

　まず契約をしたいおすすめの宅配便　サイズで料金が変わる
価格　　　高い←☆☆☆☆☆→安い　契約料金次第だが25kgまでなら重量関係なし
配送力　　遅い←☆☆☆☆　→早い　十分な速さで離島も問題なし、混みあうことも
使い勝手　悪い←☆☆☆　　→良い　持ち込み価格と集荷価格があるが・・・

　25kg～30kg以内は重量ゆうパックになる、使うということで覚えておくとお得かも
　まず契約相談をするべき商品、楽天出店者は楽天契約金額があるので参考に

　クリックポスト

　専用ホームページから契約するが住所所在地の郵便局が担当する。
価格　　　高い←☆☆☆☆☆→安い　送料で価格勝負できる、クレジット決済が必要
配送力　　遅い←☆☆☆　　→早い　レターパックライトと同じくらいのスピード
使い勝手　悪い←☆☆☆　　→良い　1件1件クレジット決済するのがとにかく面倒

　レターパックライトと同じサイズまで対応でき、スピードも同じくらいで金額が安く、
封筒などを使用してポスト投函・窓口でも対応してもらえるので使いやすい。
　クレジットカードがいるので個人・小規模事業者向けになりますが、通販で勝負できる送料をいきなり手に入れられる点がとにかくオススメ。

他にも契約メニューでゆうパケット等（メール便タイプ）などがありますが、まず最寄りの郵便局に相談してみましょう。

総合評価　日本郵便　まとめ

　☆☆☆☆
汎用性が高く、いろいろな商材を豊富な出荷方法で対応できる点がおすすめポイントになります。契約した場合、豊富な出荷メニューに対応したシステムをレンタルできるので、慣れれば出荷梱包作業までは困ることは少ないでしょう。
通販のおすすめメニューとして厳選しましたが、良くも悪くも特徴がそれぞれあるのできちんと理解して使うことがとにかく重要です。
通信販売を始め・勉強・実践・理解するならまず一番におススメする運送会社です。

配送会社の特徴とメニュー　まとめ

配達に関する知識は、通販を行う上でとても重要になっております。それぞれの運送会社を深く知ることで、お客様のいろいろなニーズにこたえられる通販の発送を可能にします。
各会社の特徴を把握したうえで見積もりを取得し、どのような発送をする店を作るのか？
イメージを膨らませていただければ幸いです。

発送に関するお問い合わせ・ご相談について

どのように発送するかが筆者の一番の得意とするところです。
これらのメニューを使用した実践的な出荷・梱包の方法・体制の構築についてご質問・コンサルのご依頼を受け付けております。