公認心理師試験(北海道)振り返り⑥
京都コムニタスでは、年が明けると次年度に向けた動きをお考えの方から多くの相談をいただきます。今は、私のコーチングが無料体験で受けていただけますので、編入入試や、大学院入試をお考えの方は、是非受けていただきたいと思います。
まずは公認心理師が必要か、臨床心理士だけを取るかを決める
まず、心理職を考えた方は、まずは公認心理師が必要か、臨床心理士だけでいいのかの選択から始まります。特に近年、社会人の方が、聖徳大学、京都橘大学の通信課程、放送大学に編入して、公認心理師の指定単位を取る方が増えています。近年、通信の大学が、4学年(以上)学生を確保し、形になってきました。その時にネックになるのが、実習に関してです。
学部での実習は80時間ですが、大学が実習先をくれるケースと自分で探すケースがあります。そこが大きな違いです。京都橘と放送大学は大学がくれますが、定員30名で、選抜テストがあります。聖徳は自分で探すのですが、選抜テストはありません。
また京都橘は編入でも3年かかることが決まっています。
現実の話として、京都橘では、編入生で5年在籍している人、選抜テストに受からず、聖徳に行き直す人、公認心理師を諦める人が出ています。それをどう捉えるかは各人次第ですが、私は肯定的には捉えていません。特に、公認心理師の単位を取る目的で仕事をしながら、通信に入って、10倍を超える、場合によっては20倍の倍率を課せられるのは理不尽とみています。
不合格でも「そんなん知ったこっちゃない」という対応は、学生の納得が得られないと考えていますし、「落ちる方が悪い」という対応は、心理職を養成する学校の対応として納得しかねる部分があります。なんだか、いじめられている人を見て、「いじめられている方にも原因がある」とか言いそうです。兵庫県で多くの犠牲者が出ていますが、ネットリンチに対処できることは、これからの心理士には必要だと思っています。
一方で公認心理師は置いて、臨床心理士だけを目指す人も少なからずおられます。
臨床心理士はいまも価値は落ちていません。資格認定協会が発表している令和に入ってからの資格試験結果です。
R12,1331,337 37,249 (642)
R21,7891,148 38,397 (646)
R31,8041,179 39,576 (655)
R41,8101,173 40,749 (667)
R51,7051,134 41,883 (678)
若干減り気味ではありますが、年間1000人以上は臨床心理士が生まれています。
一方、公認心理師は第7回公認心理師試験では
受験者数 2,089 人
合格者数 1,592 人
第6回
受験者数 2,020 人
合格者数 1,491 人
という数字でしたので、1500人程度の公認心理師を出したいということが伝わってきます。
ですので、この1500の枠に入れば、資格が取れるということになります。
このような情報をもとに、あとはご自身の状況とを勘案して、まずは公認心理師を必要とするか、臨床心理士だけ取るかを決めます。
二手目は次回



