マイベストプロ京都
井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

京都コムニタスでの学びの中で私たちが生徒の皆様にできること

2023年5月11日

テーマ:京都コムニタスとはどんな塾か?

コラムカテゴリ:スクール・習い事


京都コムニタスは大学院を出た人が食べていけることを重視します

5月も中盤になりました。心理系大学院受験を希望され、予備校に行くことをお探しの方は、しっかりと予備校の中身を見てから決めることが重要です。最近は時代背景もあって、大学生の方々からのお問い合わせが増えています。大学院に行くために、大学生が予備校に行くことは、安くないお金がかかりますし、ハードルの高いことかと思います。しかし、大学院卒をはじめとして、この種の受験で得られる学歴は一生ものですから、それなりに自己投資することは、非常に重要なことです。私たちのような塾や予備校は、結果でその投資に応じていく必要があります。
また心理職大全のメインテーマは「心理職は食べていける」ということですし、「まえがき」に書きましたが、私は20年「大学院を出た人が食べていける」ことに心血を注いできました。

成果物を作る

京都コムニタスでは、まず、成果を得てもらうことを考えています。それが研究計画や志望理由です。調べに調べ、それを文章化し、形にすると成果になります。当塾では、それは目標の一つですので、確実に手にしてもらうまで、つまり完成まで一緒に考えて、作り上げます。そのために様々な関係各所に足を運んでいただくこともしばしばあります。例えば、各地域の教育委員会、がん患者の声を聞きにいったこともあります。このような成果を得られる行動を取ることで、自分にとって大切な情報ができます。場合によっては、今後の方向性を決めますので、ある意味一生ものです。また、OBが、修士論文で、最優秀論文に選ばれたことは何度もあります。自分で情報を集めてみて、実際に手に入れ、分析してみて、初めて「わかる」ことがあります。わかってくると、さらなる疑問がわいてきて、もっと情報が欲しくなってきます。この欲求なくして、やってみたいことを言葉にすることはできません。当塾に来ていただいたことによる変化として、この点は重視をしていることです。

コーチングで受験日にベストが出せるようにする

私はいつも言っていることですが、スポーツを通じて物事を理解することが多い方です。スポーツのトップ選手はその試合会場で、ベスト(記録)を出せる人です。オリンピックの本番でベストを出せるというのは本当に凄いことです。しかし、選手一人だけでは難しい作業です。ほぼ全員の選手に、コーチなどの指導者がついており、選手の能力を直前まで引き出すことに懸命になっているとおもいます。この点については、私たちも同じです。受験前日まで、最終調整を行います。ただ、私たちは金メダル獲得を至上命令としているわけではなく、合格ラインに入れば十分です。私としては、書類でアドバンテージを取り、面接で、逆転できるなら、是非ともしたいですし、逆に面接では逆転されたくないという思いもあります。学科は正直運の善し悪しもあります。野球で言えばバッティングです。しかし、面接や書類は調子も運もあまり関係ありません。日常の鍛錬が如実に出る種目です。野球で言えば守備と言えるでしょう。私が野球の監督なら守備重視型チームになると思います。
面接で確実に勝てる方法は存在しません。しかし、負けない方法はたくさんあります。受験は情報戦ですので、情報をたくさん仕入れておくことに関して学科の対策と大差ありませんが、学科以上に受験校に関する詳細な情報を仕入れておく必要があります。しかも最新でなければなりません。去年までのデータは、大学院や編入の受験に限って言えば、それほど信頼はできません。このような最新情報に基づいて、約半年後の受験戦略を全部描き出し、そこから入試直前まで、訓練と調整と生産を行うのが、当塾の方法です。
日本のスポーツ界において、「監督」「コーチ」の役割はあまりにも曖昧です。コーチから監督に「昇格」するなんて話は多くのスポーツであります。なんとなく「総理大臣」の下で働く「大臣」のような立ち位置でしょうか。スポーツの世界でコーチと選手の関係が明確なのは、フィギュアスケートでしょう。監督の下にコーチはいません。選手と一対一の関係で指導しています。合わないと判断すれば、選手は適宜コーチを替えています。一方、売れっ子コーチは同時に何人もの世界レベルの選手と契約しています。私が京都コムニタスの指導方法でイメージするのはフィギュアスケートのコーチです。コーチとして重要なことは、カリキュラムを消化させることではなく、選手や生徒の能力を引き出せるだけ引き出し、試合や試験で最大のパフォーマンスをさせることです。練習や訓練はそのために必要なものであって、練習自体は目的ではありません。京都コムニタス開設以来、私はこのようなコーチとしての役割を一貫して行ってきました。

REBTも使います

必修の授業で研究計画や志望理由の対策が一区切りつくと、次は面接対策に移るのですが、その前にいつもREBT の話を数回します。面接対策の前が効果的です。特に面接対策は、心理状態が出来を左右しますので、できるだけ良い状態を作る心構えも必要です。自分が伝えたいことを余すところなく正確に伝えるには、余計な不安や怒りなどの感情は不要です。もちろんこの世に不安を完全に克服できた人間など、そうはいないでしょうから不安をなくすのではなく、不安を表に出さない、あるいは出す必要がない状態をしっかり作ることが必要です。不安を処理するにはREBT は非常に効果的です。受験が迫ってきて、不安を持たない方が難しいですが、だからといって不安に負けてしまうと、持てる力を発揮することができません。私が考える不安と向き合ったり、付き合ったり、軽減したりする一つのコツは、他人のせいにしないことです。併せて言えば自分のせいにもしないことでもあります。受験においてよくあるパターンは
「○○さんと比べて私なんて・・・・・」
これは大変よくありません。私たち指導者が他人と比較するのはもっての外ですが、意外と自分で勝手に比較してしまう人は多いようです。しかし漠然とした比較はとても危険です。REBTでいう不健康でネガティブな感情も多くはこの漠然とした比較から発生します。変えられるのは自分の思考と感情だけです。それもやろうと思えば自分の好きなように変えられます。その時に他人との比較だけで自分を変えようとすると、あまり自分好みに変えられません。他人に引きずられず、自分で考え、自分に合った自分に変えるように考えてみると、気がついたら、不安は少なくなっています。
不安にせよ、怒りにせよ、REBTで言うところの不健康でネガティブな感情ですので、何かしらのあやまった思い込みが、震源地としてあると考えられます。ですから、その思い込みの形を変えてやれば、不安も変わるわけです。不安のやっかいな点は、多くの人は、今この瞬間の不安だけを解消しようと考えずに、
「あれも、これもつながっている」
「ここだけ解消しても、あれが出てきたらどうしょう」
なんて考えてしまいがちです。

不安が出ると、「今、不安になった」と認識する。これができなければ始まりません。次にその不安になっている自分のつぶやきを聞きます。
「○○になったら、○○ができなければ、○○に出会ったら・・・・」
→「どうしよう」
この「どうしよう」がポイントですが、ここまでを聞きます。次に「どうしよう」を「どうする?」に書き換えます。これだけでもかなり違います。さらに具体的にどうするかを決めていきます。これだけできれば、余分な不安はかなり減っています。

このとき最も邪魔なものは、
「あの人が悪い」
「地球が悪い」
「政治が悪い」
など、何か他者のせいにすることです。
これだけで、自分を見つめる目が曇り、かつ他者に目が行きその攻撃性がそちらに向かってしまい、例えば怒りなどの新たな不健康な感情を生んでしまいます。これぞ悪循環なのです。このスパイラルから抜け出すことも重視しています。


合格体験記は合格までのプロセスが満載です

当塾の合格体験記は、京都コムニタスでの数ヶ月間をどのようにすごしたのかが内容の中心になります。合格体験記は予備校の実績や成果情報として公開されることが一般的だと思います。京都コムニタスもそうです。在籍して、合格してくれた生徒さんからの評価ですので、私たちにしてみれば成績をつけてもらうのと同じです。だから私たちとしては、良い部分をもっと良くするために、しっかり読ませてもらっています。京都コムニタスの合格体験記として、よく書いていただくのは、まず教員と生徒の距離が近いということです。京都コムニタスでは授業が半分、授業外が半分といった言い方をよくしています。最近はコロナが落ち着いてきたこともあって、多くの塾生は授業がなくても、自習と質問のために塾に来るようになってきました。今は教室と事務室をわけていますので、密が回避できるようになっています。我々も誰がどのくらいの頻度で塾に来ているかを、全て把握しています。逆に休んだことも把握しています。そして、常に各生徒についてスタッフ間で話し合います。スタッフも塾生の状況を細かく把握しています。まず、そういった姿勢は塾生と教員、スタッフの距離を近づける大きな要因になっています。
次に合格体験記の中で、例年よく言ってもらえることは、同じ志を持った人たちとつながりができることです。京都コムニタスでできたつながりは、次のステップに進んでも続くことが多いようで、わりと多くの卒業生の動向を聞くことができています。最近はラインというものがあるらしく、コムニタスグループはたくさんあるそうで、私に関する情報もすぐに流れているそうです。このようなつながりができるところも、私たちが誇りとしているところです。

京都コムニタスでは、塾生に対してできるだけたくさん質問を持って来るように伝えています。教員に質問ができるという点にたくさんの意味があります。一つは人に聞く勇気の養成です。昨日の必修の授業でも言いましたが、やはり最初は緊張するものですから、是非乗り越えてもらいたいと思っています。その質問をするためのネタ作りをしてくるだけでも勉強量は必然的に増えます。よく何かノルマを課せば仕事がはかどると言いますが、それに近いものがあると思います。そういったことも質問を繰り返すうちに徐々に分かってくるもので、そのうちに自動的にたくさん勉強してくるようになり、さらに深入りした質問に質が上がってきます。このような良い循環を作ります。さらに、質問をすることで、わからないところがわかる、という現象が生まれます。勉強を始める際に、多くの人にブレーキをかけてしまうのは、「何がわからないかがわからない」という状態です。とりあえず聞いてみる。そうすると徐々に光が見えてくるものなのです。

基本的に授業外指導は予約をとってもらっています。zoomを使えば終電を気にすることなく質問ができるのも、今は利点になっています。


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