志望理由書を軽く見てはいけない・・これで合否が決まることもある
自己推薦書は重要書類の一つです。特に医療、看護系にこれを提出させるケースが多いと言えます。自己推薦書とは文字通り自分を推薦するものですので、自己アピールと重なる点もありますが、基本的には別物です。自分を推薦するとは、自分が、いかに受験する学校、学部、学科に入学するにふさわしいか、その学問を学ぶ適性が高いか、このあたりを証明することです。自分で自分を推薦するのは、なかなか難しいものです。謙遜している場合ではありません。自己推薦の場合、証明作業ですので、具体的でなければなりません。具体的に自分の適性、現有能力、過去の実績、将来性などを一つひとつ丁寧に考えて、言葉にして書く必要があります。それぞれの項目に証明書がつけられれば尚良いのですが、実際は難しい作業です。しかも自己推薦書の場合、志望理由のニュアンスが含まれている場合もあり、同じ自己推薦書でも出題者がどのような意図を持っているかをしっかりと読み取らねばなりません。医学部入試などでは、他者からの推薦と、自己推薦の両方が求められることがよくあります。この場合、推薦書の中身はかなり重要になります。かなり誠実な内容の推薦書が必要です。とはいえ、大学の先生等に、推薦書を依頼する際、「私はあなたのことをそれほど知らないから、一通りの推薦文は自分で書いてください」と言われることが大半です。ですから、結局は自己推薦になってしまうことも少なくありません。一人でこの書類を作り上げるのは至難ですが、だからといって他人でそこまで自分のことを知っている人もそうはいません。当塾では、この自己推薦書でも一緒に作っています。これはごまかしがきかない書類ですので、時間をかけて関わって、情報をもらってはじめて書けるものだと思います。こういった書類を作ると、生徒側も自信を深めてくれることが多く、私たち指導者側も、非常に良い手応えが返ってきますので、充実感があります。
過去の経験として金沢医科大学などは推薦書で書類審査がなされ、大半が不合格になってしまいます。私はこのような書類受験は得意としています。書類に限ったことではありませんが、合格する人の基本は、「今できる人」か「これからできるようになる人」のいずれかか、両方具えている人です。基本的には、これからできるようになる人が合格者の大半を占めます。
自己推薦書は、自分を誰に対して、どのように推薦するかを明確にして、相手に人材と見なしてもらえるように作ることが重要です。その意味で単純に自己推薦と言っても、どの大学のどの学部を受験するかによって推薦内容は変わります。だから入試要項は唯一とも言える情報源ですので、しっかり吟味する必要があります。
学校によっては、出願条件が書いてあり、それを満たさねばならないということが記されています。当然、それに即して書きなさいということですので、ほんの一行ほどの条件を何度も読み返して、自分がそれにフィットするように仕立てていく必要があります。
いずれにしても必要なことは、医学部であるならば、自分がどんな人間で、どのようなことをしてきて、今どのようなことをしており、その経緯で、なぜ今医学部に入らねばならなくなり、どれだけ、医師、及び医学研究者に適しているかをしっかり証明することが優先されます。どんな選択をしてもこの点は基礎情報として作り上げておかねばなりません。その上で、自分が目指す大学に最も適した人物であることを主張するということになります。この基礎情報がしっかりしていなければ、あとに何を書いてもうまくはいきません。この書類を読むのは、医学部の教授であり医師です。その人々に訴えかける必要があるのですが、このような方々が「説得された」と思うことは、決して生半可なことではありません。基礎情報で大切なことは、一度読んで、作者が何者かがわかることです。私の言い方では「何屋さん」かがわかるということです。何を売っている店かが明確でないと、人はその店に入らないのと同様、このような受験も、その人の売りが何かが、一目でわからないと選ぶ方も選べないということになりますし、その人に「期待」ができないということになります。つまり、このような自己推薦書は採る側の期待を引き出すことを意識するということになるのです。
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