現任者講習#2
第5回公認心理師試験が終わり、試験に関するネット情報もたくさん出ています。少し難しかったとの声が多かったと思います。私の印象としてもそんな感じで、やや難しくなったのかな、くらいです。合格率は、やはり50パーセント代を意識しているのかなと思えます。ただ、それでも、第2回公認心理師試験以降は、合格率はそんなものですので、試験設計側に、「合格率を30%未満にしてやろう」というような意図は感じません。おそらく結果としては、合格率に関して言えば、例年くらいにおさめようとすると予測しています。逆から言えば、大盤振る舞いをするつもりもなさそうです。Gルートは最後だし、たくさん合格させてあげよう、という意図もなさそうです。当然と言えばそうかもしれません。
この第5回試験をもって、万を超す人が受験する試験は終わりになります。第6回試験以降は、2000人規模の試験になります。また第6回は5月くらいに行われると思われますが、第7回試験からは3月に行われることが予想されます。ここから先は、大学院生が、まだ在籍している間に試験が行われることになります。
合格率を、今と同じようにするとすれば、毎年1000人程度の公認心理師を出すことをイメージしているのかもしれませんが、予想としてはもう少し合格率は高くなると見ています。現在のEルートの合格率は高いので、やはり現役で勉強してきた院生は試験にはアドバンテージがあったようです。そうすると、第6回試験以降は、やや問題が難しくなるのではないかと予想しています。特に、第7回試験からは、新カリキュラム適用学年の最初の人たちですから、学部から教育を受けてきた学生が、大学院まで修了した上で公認心理師試験を受ける人たちです。この方々からが、これからの公認心理師の行く末を決めていくと思われます。そうすると、やはり、試験は難易度、合格率ともに少し難しくなると予想しています。
心理職養成の大学の先生方は、本当に大変な時代に入ると思います。学部教育をした上で、大学院でも指導をし、実習450時間に付添い、修論指導をして、なおかつ公認心理師試験を受けさせねばなりません。さらに大半は臨床心理士指定大学院ですから、公認心理師と重なるところはあるにせよ、別資格である以上は、臨床心理士としての指導も必要になります。大学の先生方の奮闘によるところがあまりにも大きすぎるのが、この視覚の特徴でもあります。
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