合格速報－看護大学3年次編入 滋賀医科大
後期最初の合格速報です。
臨床心理士指定大学院、追手門学院大学大学院で合格者が出ました。
今回、合格された方は、社会人の方で、入塾の際、公認心理師を取るために、学部に編入すべきか、早く資格を取るために臨床心理士のみの取得を考えて大学院に行くか、かなり悩みました。
私としては、こういった人も公認心理師を取るためのアクセスを良くして欲しいと心から願っています。社会人を経験した人の方が、心理職につきたい動機が明確で、説得力のあるものを持っている人が多いのは間違いのないところです。6年一貫教育を否定するものではありませんが、せめて、大学院を出てからでも学部の単位を取っても公認心理師試験の受験ができるようにして欲しいものです。学ぶ順番が逆になっても何の問題もないと思いますし、そういった人の方が、学部の授業も真面目に受けると思います。
「学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)に基づく大学(短期大学を除く。以下同じ。)において心理学その他の公認心理師となるために必要な科目として文部科学省令・厚生労働省令で定めるものを修めて卒業し、かつ、同法に基づく大学院において心理学その他の公認心理師となるために必要な科目として文部科学省令・厚生労働省令で定めるものを修めてその課程を修了した者その他その者に準ずるものとして文部科学省令・厚生労働省令で定める者」
この条文が厚い壁です。当初、私もここにある「かつ」だと順番はどっちでもいいのでは？と厚労省に聞いたのですが、回答は「「卒業し」が優先されますね」とのことでした。ここを何とかして欲しいのですが。
と、こんなことを書くのは、今回合格された方もとても優秀な方です。社会人経験において、強い動機を持って心理職への道を目指しました。しかし、社会人というだけで公認心理師への道が遠くなってしまっているわけです。これから公認心理師の質を高めていこうとするならば、しっかり考えてほしい問題です。そのくらいこの方は優秀で、短い期間で自分が何をすべきかを常に把握して、やるべきことを確実にこなしていきました。研究計画に少し時間がかかったくらいで、それでもしっかりしたものが書けました。心理職への思いが強く、臨床心理士としても、とても優秀な人材になると思います。制度の壁に負けず、進んでもらいたいと願います。
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