公認心理師試験(北海道)振り返り②
昨日、『季刊公認心理師』の編集会議にzoomで参加しました。zoomに映る顔は偉い先生ばかりで、心の弱い私は(ツッコミはなしです)、いつも腰がひけています。会議に参加させてもらうと、いろいろな情報が飛び交うので、私としても有意義な時間ではありますが、多くの先生方が、気にしておられるのは、やはり公認心理師の就職に関してです。役所も関心を持っているようで、最新の調査が遠からず出るようですが、調査よりも、仕事を創出して欲しいと願います。
何度か言っていますが、当塾出身者で「食べていけない」と言う人はほとんど聞いたことがありません。また報告に来てくれる人の情報に偏っているからかもしれませんが、資格を取った人は、ほぼ皆その分野で働いています。『季刊公認心理師』春号では、当塾の関係者の仕事について、記事を書いてもらいました。次号もその続きを掲載する予定です。
今回の会議で印象に残ったのは、地方によっては、精神科医が忙しすぎて、心理士が欲しくても、ほとんど来てくれない、という話でした。確かに都道府県別登録者数を見ると、4万人を超える登録者数であるものの、500人未満の地域は30を超えます。もっと地方で仕事を創出する工夫などいくらでもあると思うのですが、民間があまり乗り気ではないのかもしれません。
どうしても、「心理的な相談」というのはこの国ではハードルが高いと思われているようです。私もときどきクライエントさんから「心が弱いからここに来ている」などと言われますが、そもそも「心が弱い」って何?と思いますし、「心が強い」という言い方も漠然としています。ちなみに私は「心が弱い」と自分では思いますので(ツッコミはなしです)、偉い先生方と会議をすると臆しますが、他人はそうは思ってくれてはいないようで、もう少しするとジーベックさんのところで話すことになっていますし、結婚式に呼ばれてスピーチもします。多分寿命が縮まるくらい緊張すると思いますが、そんな時はREBTの健康でネガティブをいつもポケットに入れて、人前に立ちます。
心理的な相談は、そんなに重々しいものばかりでもなく、心の弱い人だけのものでもなく、強そうに見える人のものでもなく、もっと幅広く誰でも、どんな人でも気軽につながりを持てるものだろうと思います。偉い先生に診てもらいたい人はそうすれば良いと思いますし、私のように偉い先生の前では臆する人間と話したいと思ってもらえるなら、それも良いと思います。そういう価値基準ができてくると、もっとたくさんの心理の仕事が創出されるのではないかと期待しています。
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