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井上博文

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井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

5因子モデル

2021年5月26日

テーマ:公認心理師試験重要キーワード

コラムカテゴリ:スクール・習い事

公認心理師試験ブループリントには感情及び人格(4)人格の類型、特性の箇所に、「5因子モデル」というワードがあります。よく「ビッグファイブ」と言います。ビッグファイブとは、最初聞いた時には「でっかい5」って何さ、と身も蓋もないことを思いましたが、基本的な用語です。心理学には類型論と特性論という重要な分類がありますが、人の性格についての特性を示す重要な5つといったところでしょうか。当塾の解説では、

性格特性論において、L. R. Goldberg(ゴールドバーグ)がG. W. Allport(オールポート)以来の研究を統合して、5つの因子にまとめた理論はビッグファイブと呼ばれ、後に総称して5因子モデルと呼ばれるようになった。5つの因子の呼び方は研究者によって若干異なるが、具体的には、対人関係や外界に対する働きかけにおける積極性を示す外向性(extraversion)、対人関係における共感性や思いやりに関わる協調性(agreeableness)、仕事面におけるセルフ・コントロールや責任感に関わる誠実性(conscientiousness)、情動に関わる神経症傾向(neuroticism)、知的関心における開放性(openness)が指摘されている。それに基づく実証研究も多数なされており、文化差・民族差を越えた普遍性を持つものとされている。

ということです。テストとしてはこの5つは覚えておかないといけないところです。また「5因子論」をもとにCosta, P. T.やMcCrae, R. RがNEO-PI(後に「NEO-PI-R」に改定)を作成しました。これは日本語標準化されており、240項目の質問項目があるそうですが、わりとよく使用されています。これも必須と言っていいと思われます。この5因子論は、今も研究が続けられており、研究者の関心を引き続けています。
「今の子どもは(若者は)」という言い方は古今東西必ずありますが、よく見てみると、類型論的だったり、特性論的だったりします。その意味でこれらの5因子をよく見ると、自分に置き換えてみると、ちょっとドキドキします。これは普遍性があるということですが、一方で、ブループリントには「感情と社会・文化、感情の発達、感情の個人差(感情特性)」もあり、複雑です。また類型論も特に、ユング類型論は、類型論をややこしくした感はありますが。やはり自分はどうだろうか、と思わせてくれます。是非どちらも勉強しておきたいところです。


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