ストレスチェック制度と産業、労働分野に関する法
アクティブラーニングとは最近とてもよく耳にする言葉です。最近書籍もたくさんあり、どれを読めばいいのかわからないほどです。また、塾や予備校もアクティブラーニングを導入しているところはありますが、あまり統一感はありません。ただ、公認心理師試験という観点からになると、やはり文部科学省の見解が最も重要になることは間違いありません。
文部科学省による定義では、アクティブラーニングは「学習者の能動的な参加を取り入れた授業、学習法の総称」とされています。
この資料では、
「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入
れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的
能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学
習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グルー
プ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。」
正直なところ、何を言っているのかがよくわかりませんが、最後の「教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である」は少しだけわかります。
また「アクティブ・ラーニングとは、学生にある物事を行わせ、行っている物事について考えさせること」とも記載されています。
アクティブラーニングは、学生に能動的に何かをさせ、自分で考えさせ、それを学生同士で議論や共有をするといったところでしょうか。
またアクティブ・ラーニングの一般的特徴として挙げられる点を引用すると、
(a) 学生は、授業を聴く以上の関わりをしていること
(b) 情報の伝達より学生のスキルの育成に重きが置かれていること
(c) 学生は高次の思考(分析、総合、評価)に関わっていること
(d) 学生は活動(例:読む、議論する、書く)に関与していること
(e) 学生が自分自身の態度や価値観を探究することに重きが置かれていること
(f) 認知プロセスの外化※を伴うこと
※問題解決のために知識を使ったり、人に話したり書いたり発表したりすること
要は学生にも積極的、主体的に発言や議論をしてもらい、対話をすることも含めて、自分で考える能力を身につけてもらうということは間違いないと思いますが、テスト問題として大切なのは、むしろ失敗事例でしょう。例えば「アクティブラーニングにおいて、最初は教員が積極的に介入する」なんていう選択肢は出てもおかしくなさそうです。「アクティブラーニングの失敗事例」や「誤解」に関する論文は問題のヒントになるはずですので、いくつかは見ておきたいところです。
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