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井上博文

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井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

社会的手抜き

2020年11月23日

テーマ:公認心理師試験重要キーワード

コラムカテゴリ:スクール・習い事

社会的影響というコラムでも書きましたが、第2回試験の
問13 多くの人がいると、一人のときにはするはずの行動が生じなくなる傾向に関連する概念として、正しいものを1つ選べ。
①社会的促進
②集合的無知
③集団極性化
④情報的影響
⑤傍観者効果

という問題が出て、この解答は⑤の傍観者効果でした。似たようなものに「社会的手抜き」があります。リンゲルマン効果とも言います。これは、集団で共同作業を行う時に人数が多くなるほど1人あたりの労働量が減少していくことです。例えば、よく一般書に書かれている事例として1対1で綱引きを行う場合とクラスのように複数人で行う場合では、複数人で行う方が1人当たりの綱を引く力が弱くなる現象です。人数が多くなってくると「自分は頑張らなくてもいい」と思うようです。身に覚えがあります。また、具体的な数値目標を提示することで、社会的手抜きを抑止する方法もあるとされます。またいわゆる少数精鋭の方が成果があがる根拠にもなります。よく塾や予備校で少数精鋭という言い方がありますが、この社会的手抜きが生じにくいのです。また運営側も同様で、京都コムニタスも少数精鋭で行いますが、深く考えずに人数を増やすと、生産力が落ちるというのは、私の経験にもあります。ある意味面白いのは、これは無意識に生じる現象とされていて、気づかないうちに手抜きをしているということです。普段から意識していないと、気づきにくい問題とも言えます。


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