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井上博文

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井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

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コラム

公認心理師試験重要キーワード 精神力動理論(アプローチ)

2019年6月11日

テーマ:公認心理師試験重要キーワード

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

北海道試験問53
精神力動療法について、適切なものを2つ選べ。
という問題が出ました。

公認心理師過去問詳解 2018年12月16日試験完全解説版によれば、正答率は43.1%でしたので、やや難しい問題と言えると思います。私は、そもそも「精神力動療法」とあって「ん?」と頭がなってしまいました。ブループリントには「精神力動理論」「精神力動アプローチ」(昨年は精神力動理論が2カ所)とあって、療法とは何だ?となるとプチパニックです。私が思うにですが、心理学の問題に特有の問題で、知識問題ではあるのですが、「違うとは言えない」という思考が頭をよぎって、迷った結果間違う、というパターンを生みやすい問題だろうと思います。こういう時は「違う」と言えるところをはっきり言える人が強いということになります。
その意味ではやはり
① クライエントの主観的世界を理解し受容する。
は、特に素人目線では難しいのです。これを違うと言い切るのは、なかなか難しいのですが、これは違います。

② 不安や恐怖を喚起して、それを段階的に和らげていく。
これは行動療法の治療技法の1つである系統的脱感作法に相当するとのことです。

③ 無意識的な心的過程が存在することが基本前提となる。
これは違うとは言いにくいです。フロイトが頭をよぎると、2つ正答があるとすれば、これは有力と思えます。

④ 催眠療法から発展して外傷体験を想起させる方法へと移行した。
正答はこれなのですが、フロイトと催眠がつながっていると選べるかもしれませんが、本番の緊張感で、冷静に選べるかどうかがポイントです。

⑤ 不快感や恐怖などの感情を喚起する内的なイメージや思考を変容させる。
これはREBTも近いですが、認知療法と受け取ることができますので、これは比較的はっきり違うと言えそうです。

というわけで正答は③と④です。偶然に近いですが、私は正解でした。
ただし、精神力動の問題は、9月9日、北海道試験を通じて、これだけでした。何か考えがあってのことかどうかはわかりません。

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