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井上博文

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井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

社会的影響

2020年10月1日

テーマ:公認心理師試験重要キーワード

コラムカテゴリ:スクール・習い事

第2回試験の
問13多くの人がいると、一人のときにはするはずの行動が生じなくなる傾向に関連する概念として、正しいものを1つ選べ。
①社会的促進
②集合的無知
③集団極性化
④情報的影響
⑤傍観者効果

このような問題は知識で決まりますので、しっかり勉強しておく必要があります。まず問題の意味がわかりにくいので、しっかり読む必要がああります。このような問題で確実に点を取れる人が合格ラインに乗ると思われます。ブループリントでは、11 社会及び集団に関する心理学の小項目「社会的影響」に相当します。社会的影響って言われても・・・というくらい幅が広いですので、過去問で勉強するのは有効手段です。社会は大雑把には「周囲」ですから人の場合、「他者」になります。要するに社会的影響は、周囲の他者からの影響となりますので、これだけでは何の説明にもなりません。ここからの専門的用語の知識が必要で、その一つが①社会的促進です。これは集団で課題を行うと、一人当たりの成績が単独で行うよりも増加する現象のことです。これと併せて他者がいることで課題遂行が抑制されると「社会的抑制」となります。この問題は社会的抑制の問題と考えられます。
また集団になると、有名なビブ・ラタネは、女性が暴漢に襲われているところを38人もの人が目撃しているにもかかわらず、誰も助けず、警察にも通報しなかった事件に関心を持って「拍手実験」などを行いました。その実験によると、大人数になる程、力を発揮する割合が下がるとされます。これを社会的手抜きと言います。それに近いのが、同じくラタネが関わった②集合的無知です。一瞬これが解答かとも思いますが、これに「関連する概念」を答える問題ですので、何とも不可解ですが、これは解答ではなくなります。とすると、⑤傍観者効果ということになります。


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