マスクをつけて満員の公共交通機関に乗り、そして観光する

井上博文

井上博文

テーマ:雑感

世間様はシルバーウィークという4連休ですが、私たちにとってはあまり関係がありません。しかし、京都駅は観光客であふれており、しばらく見なかった賑わいを見ることができます。それを見ると、あらためて、今まで「自粛」していたということを認識しました。そして、今までの自粛は何の意味があったのかも疑問に思いましたが、疑問を超えてもっと衝撃的なのは、おそらく観光地に行く満員のバスの客が見える限り全員マスクマンだったことです。当然と言えば当然なのですが、生まれて初めて見る異様な光景でした。まだ仕事に行く時に同じ光景があるのは見たことあったかもしれませんが、「仕事は仕方ない」くらいの意識で、あまり深く考えていませんでした。しかし、余暇を過ごす、旅行をする、観光に行く人全員がマスクをしてまで、リスク満載の公共交通機関に自らすし詰めになり、さらに人でいっぱいの観光地に行って、行列のできる店で、「ソーシャルディスタンス」を取りながら、手にアルコールをつけて、最後はマスクを外して、飲み食いするという、冷静に考えるとシュールな図を、断片的に見て、何とも不思議な気持ちになりました。というより、どんな気持ちなのか、私には説明ができないと思いました。

私はマスク絶対主義者ではありませんから、他人と近い距離を話す時や、マスクをしろと言われそうな場所など、必要を感じた時にマスクをします。また、理不尽を感じても、あまり闘ってまで、マスク不着を主張するつもりもありません。「適宜着用」しています。おそらくその観点からすると、「マスクをつけて満員の公共交通機関に乗り、そして観光する」という発想は私には斬新すぎて、ちょっと理解できませんでした。私程度の頭だと、そもそもシルバーウィークが他人事であることは除いても、公共交通機関は避けるか、そもそもシルバーウィークに観光地には行かないか、その程度のことしか思いつきません。

もしかすると、また新たなフェーズに入って新しい発想が生まれつつあるのかもしれません。新型コロナウイルスは人間の生活を振り回し続けて、最終的にはどこに落ち着くのか、私には検討もつきません。私の足りない頭での発想では、世間様は混乱と葛藤の渦の中におり、「科学的に何が正しいか」という考えよりも、迷いながら、恐れながら、何が正しいかわからないながら、なんとなく大丈夫かもしれないくらいで動いているように見えてしまいます。

壮大な社会実験のように見えて、嫌な気持ちにはなりますが、今まで経験したことのない社会の方向に向かっていることは間違いなさそうです。



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