マイベストプロ特別セミナーが終わりました
新型コロナウイルスの影響はいまだに収束しておらず、総理大臣は連休明けも緊急事態宣言を延長する方向性との旨を述べられました。そりゃそうだ、という人と、どういうこと?となる人、理解できる人、できない人、様々だと思いますが、この国は現総理大臣の言葉をとても軽く受け止める習性ができてしまっているので、この人の言うことは、あっさりひっくり返るということは予測できているため、さほどの混乱は起きないと思われます。他国ではこんなことはあり得ません。良くも悪くも自分で考える国民性になりつつあります。ただ、こうなると政治に対する信用、信頼がさらに低下するでしょうから、自主的に経済活動は再会される方向に向くと思われます。このような緊急事態の時には、どんな判断をしても正解がないので、政治家は何をしても批判にさらされます。だから、自分のクビをかけて、一つの判断をするか、スーパー独裁者として、異論を情報も含めて完全に封鎖するか、いずれかになります。今の世の中でも後者は存在しますし、この国は海外メディアでは後者の国よりと受け止められています。しかし、実際はどちらでもない中途半端な状況にあります(もちろん後者が良いとは言っていません)。今、海外メディアの評価はともかく、この国で後者を実行するのは不可能です(多分)。精一杯メディアに圧力をかけた7年間だったとしても、事実を完全封鎖するのは無理でしたので、数え切れないほど散々についてきた嘘の塊がここに来て開花してしまったわけです。
おそらく総理大臣は、連休明けまでに収束させると言ったことについては、「自らの責任の痛感」をしつつ、「これまでにない大胆かつ強大な」何か(抽象概念)を「躊躇なく」すると言いつつも、最後は(協力しなかった)「国民が悪い」ということを婉曲に言うだけで、次の延長によって、経済がどうなるか、教育がどうなるか、医療がどうなるか、ということについて、事実に基づいた対策をまだ講じられていないということを、やはり婉曲に述べることになるでしょう。明日は憲法記念日ですが、この期に及んで、憲法のせいにするかもしれません。できたら憲法については何も言わないのが良いと思いますが。
要するに何もできなかったのですが、緊急事態宣言がこの人の命脈を守るための戦略なき時間稼ぎであったことに多くの国民は気づいてしまうでしょう。常に「政治は結果だ」と、この方は言いますが、もちろん、悪い冗談だったのでしょう。
本来は
1.7年間自分が政権を担ったことで経済が○○くらい良くなったのだから備蓄は十分
2.だから、少々経済が止まったとしても十分な補填を国がすぐにできるので安心していい
3.だから○○月まで耐えると、収束はしないが薬の研究が進む
4.それまでは拡散を最小限にし、医療崩壊を守る
5.医療崩壊をおこさないために、covid19専門病院、病棟を○○だけ作る
6.西洋のように、○○国(うまく押さえ込めている)の支援を受ける
7.・・・
8.・・・
以下はまだまだありますが、書くだけむなしくなりますので割愛しますが、超仮定法です(事実の逆という意味です)。別にたいしたことは言っていません。本来なら仮定法ではなく、普通にあり得ることですが、なぜかこの国では奇跡でもおきない限りは無理に見えます。
これがこの国の現状です。ここまで破壊し尽くした人の緊急事態宣言の延長とはいかなる意味を持つのか、もはや興味を持っている人は少ないと思います。
したがって、経済活動はよほどのことがない限り、順次再開されていかざるを得ないでしょう。
昨日、京都コムニタスのお隣さんが閉業の張り紙をしていました。同じ敷地内での仕事のキャリアは、当塾と変わらず、10年を超えていたと思います。いつも挨拶程度の話でしたが、とても気さくな方々で、お客さんもたくさん来られていましたが、この騒動以来、自主的に休業しておられましたが、残念なことになってしまいました。とても良い経営をしておられるという印象でした。どのような状況やお考えであったかは全く聞けていませんが、この状況下では、問題収束後も良い展望が開けなかったのだと思います。アバンティも5月6日までの休業の張り紙をしたままでした。また周辺にはたくさんの食べ物屋さんがありますが、ほとんどが5月6日までの休業を書いています。それでも桜のシーズンとゴールデンウイークという二大稼ぎ時を全部逃がしてしまったのです。社長の心を折るには十分な局面です。どうしようもないことですし、同業ではありませんし、他人事ではありませんが、心が痛むのは確かです。
政治は哲学です。教養がないとこういった局面において共感性をもった想像力のある間違いのない判断ができないのです。私たちは身体の続く限り、大学院や大学に教養をつけた人を送って、こういった政治家が政権を担ってしまった時に不幸にして起きた危機を乗り切れるだけの知的武装をできる教育を行っていきたいとあらためて思いました。
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